アドバンスは「発展」だけじゃない!
先輩
新人
先輩
アドバンスの一般的な使い方、特殊な使用法をしっかり学び、周囲に差をつけましょう!
アドバンスの意味を確認
アドバンスの使い方をより深く理解できるように、まずはアドバンスの意味をしっかり確認しましょう。
英語のアドバンス(advance)ってどんな意味?
アドバンスは英語表記すると「advance」。「advance」にはたくさんの意味があるので、ここでは代表的な意味を紹介します。
【動詞】
・前へ進める、前進する
・促進する
・進展する、進歩する
・前払いする
【名詞】
・前払い(金)
もともとは「ab-(離れて、 ~から)」と「hents(前面)」をくっつけた言葉なのですが、16世紀に「ab-(~から、離れて)」と「ad-(~に、近くに)」が混同されて、現在のつづりになりました。
カタカナ語のアドバンスとは?
カタカナ語のアドバンスは次のような意味をもつ言葉です。
②前払い、前払金
しかし、ビジネスでは②の前払い、前払金の意味で用いられることもあります。前払金はサービスや品物を受け取る前に支払う代金のことですね。
アドバンスの類語・対義語
アドバンスの意味とあわせて類語・対義語も覚えておきましょう。
・進展
・改善
・向上
・改良
・発展
・進歩
・発達
・開展
・前進
[ビジネス版]アドバンスの使い方・例文
アドバンスの意味がわかったら、次はビジネスでのアドバンスの使い方を例文でみてみましょう。シチュエーションをイメージして読んでみてください。
先輩
上司
先輩
上司
先輩
新人
ビジネスや日常生活で登場するアドバンスの関連語
ビジネスや私たちの身の回りにはアドバンスが使われているものがたくさんあります。どのような言葉がどんな意味で用いられているのか学び、社会人としての知識を深めましょう。
アドバンスコース
アドバンスコースはベーシックコースの次のプランとして用意されているコースの呼び方。
ベーシックコースは基礎・基本、初歩的なことを扱います。対してアドバンスコースでは発展的でより高度な内容になります。
アドバンスクラス
アドバンスクラスは高度で発展的な内容を扱う上級者向けの教室や授業のこと。
対して初心者向けのものはビギナーコースと呼ばれます。
アドバンスモード
アドバンスモードはそのまま日本語に訳すと「進歩した方法」となります。アドバンスモードは使われる商品や使用法によっては、「拡張モード」や「次世代のやり方」などのように訳した方がしっくりくることもあります。
前の見出しで紹介した「発展の例文」に出てきた、「既存のプランに新サービスをプラスしたアドバンス版プラン」のような商品やサービスがアドバンスモードです。
クーポンアドバンス広告
クーポンアドバンス広告は自社のショップを知らない新規のお客さんにもショップをアピールできる、進歩した楽天市場の広告です。
購買意欲の高い楽天会員を自動的に選びだし、おすすめのクーポン広告をそのお客さんが見ている楽天市場内のさまざまなところに表示してくれます。
上司
アドバンスロイヤリティ
アドバンスロイヤリティはキャラクタービジネスで使われることが多い言葉。商品販売前に前もって権利者に支払われる、最低保証金システムのこと。
最低保証金なので、万が一商品の売れ行きが悪くても後から返してもらうことはできません。最低保証金以上に売れた場合は追加のロイヤリティを権利者に支払います。
略してアドバンスということもあります。前の見出しで紹介した「前払金の例文2」のアドバンスが、このアドバンスロイヤリティのことです。
アドバンスペイメント
アドバンスペイメントは前払金という意味の言葉。輸出入の取引で使われることが多いです。貨物や労働などを受け取る前に支払う代金のこと。略してアドバンスということも。
アドバンスペイメントは輸出側に有利な条件のため、輸出側からは必ず求められます。
しかし、取引の全額がアドバンスペイメントになることはまれ。取引全額の10%程度をアドバンスペイメントにし、残りはほかの支払い方法にすることが多いです。
先輩
[豆知識]医療分野でのアドバンスって?
アドバンスは医療分野でも使用されています。誰もがこの先、いつか使う可能性のあるものなので、知識として覚えておきましょう。
アドバンス・ケア・プランニング
アドバンス・ケア・プランニングは患者が元気なうちから事前に、患者が重篤な状態になったときに希望する治療、医療の方針などを患者本人、家族などの代理意思決定者、医療福祉従事者の3者で話し合っておくプロセスのこと。
将来、患者が自分の意志を正常な判断力で決断することができなくなることに備えて行います。
アドバンスディレクティブ
アドバンスディレクティブは患者、または元気な人が、将来自分が重篤な状態に陥ったときに自分に施される医療行為をどのようにしてほしいか、事前に自分の意志として表明すること。
正常な判断力をなくしてしまったときに備えてあらかじめ、自分を意志を担当医や家族など周囲に知らせておきます。
アドバンスという用語を使いこなせるビジネスマンになろう!
アドバンスはさまざまな業界で使われているカタカナ語。一般的には「発展」という意味で使用されることが多いです。
しかし、ビジネスでは「前払金」というまったく異なる意味になったり、業界特有の意味をもつ特殊な用語として用いられることもあります。
ビジネスでは自分とは違う業界の人と仕事をする機会もありますよね。自分たちが普段使わない意味でのアドバンスが、会話に登場したときに慌てなくて済むように他業種でのアドバンスの意味もしっかり覚えておきましょう!