レセプションとは「受付」または「歓迎会」のこと
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新人
上司
「レセプション」について詳しくみてみましょう。
レセプションの意味をチェック
「レセプション」の使い分けができるように、まずは「レセプション」がもつ言葉の意味を詳しく学習しましょう。
レセプションの英語は「reception」
「レセプション」は英語表記すると「reception」。「reception」には次のような意味があります。
・〔人や物事の〕受け入れ、迎え入れ
・〔正式な〕歓迎会、披露宴
・〔会への〕入会、加入
・〈英〉〔ホテルや会社などの〕受付、フロント
・〔会社などの〕待合室、大広間
・〔テレビなどの電波の〕受信状態
・〔受信電波の映像などへの〕変換
語源は「レシーブ(receive)」と同じ
「reception」の語源は「re:後ろ」と「capere:取る」が由来になっている、ラテン語の「recipere:取り戻す」です。バレーでよく耳にする「レシーブ(receive)」は、「reception」と同じ語源をもつ仲間の単語になります。
カタカナ語のレセプション
カタカナ語の「レセプション」は受付・歓迎会の意味ですが、この見出しではもう少し意味を掘り下げます。どのようなときに「レセプション」が使用されるのかを理解し、ビジネスマンとしての知識を深めましょう。
①:受付
受付という意味で「レセプション」が使われる場合、ホテル、美容院、病院、会社、劇場、結婚式披露宴などの受付。または、その受付での業務のことをいっています。
「レセプション」で働いている従業員は「レセプショニスト」と呼ばれます。
②:歓迎会・パーティ
歓迎会・パーティという意味での「レセプション」は、正式な集まりに対して使用することが多い言葉です。会社関連のパーティや、取引のある企業の開店祝いなどで「レセプション」に招待されたときには、服装やお酒の飲み方などに気をつける必要があります。
・相手との関係にふさわしい金額のご祝儀(5,000~30,000円が目安)
・手土産(実用品、日持ちするお菓子、シャンパン、アレンジメントの花など)
ご祝儀や手土産がすべてのレセプションで必要とも断言できないため、参加したことのある人がいれば聞いてみると確実でしょう。たとえば、国際学会などでは「ウェルカムレセプション」というものがありますが、ご祝儀・手土産は必要ありません。
レセプションとパーティの違い
「レセプション」は公式な集まり。「パーティ」は飲んだり食べたり、おしゃべりしたりして楽しむ集まりのことをいいます。使い分けするときには、フォーマルで比較的規模が大きい集いが「レセプション」。もっと砕けた集いが「パーティ」だと考えてください。
[ビジネス版]レセプションの使い方・例文
「レセプション」の意味がわかったら、今度は「レセプション」の使い方を例文でイメージしてみましょう。
レセプションに出席する
上司
先輩
レセプションに問い合わせる
上司
先輩
新人
レセプションの仕事・バイトの求人もある!
バイトや社員の求人で「レセプション」が使用されることもあります。これは受付担当(レセプショニスト)募集という意味になります。ホテルのフロントスタッフ、美容室の受付、病院の受付などの求人で、「レセプション」という言葉が用いられることが多いです。
レセプションの給料は高い?安い?
レセプショニストの年収を割合でみると、最も多いのは300万円台の人。レセプショニストの8割以上は年収200〜400万円台です。時給の場合、最も多いのは900円台。時給700円〜1,000円台の人を合わせると時給のレセプショニスト全体の5割になります。
レセプションの関連用語
「レセプション」は関連した意味をもつ用語がいくつかあります。どのような言葉がどんな意味で使われているのか、あわせて覚えておきましょう。
オープニングレセプション
オープニングレセプションは施設や店舗の新装オープンを祝って、取引先の企業や顧客、知人、友人などを招待して開くパーティーのこと。飲食関係、ファッション関係、美術館、コンサートホールなど、さまざまな業種で開かれます。
冒頭で新人君がドンペリを開ける羽目になったとぼやいていた、キャバクラのレセプションもオープニングレセプションです。
レセプションパーティー
レセプションパーティーは、パーティーや歓迎会の意味で使われている「レセプション」を別の言い方にしたものです。
「レセプション」だけだと「パーティー・歓迎会」なのか、「受付」なのかわかりにくいですよね。意味をわかりやすくするために「パーティー」をつけています。
ウェディングレセプション
ウェディングレセプションは結婚披露宴のこと。英語でも結婚披露宴は「Wedding Reception」です。レセプションバンケットということもあります。
ウェディングレセプションは正式な集いなので、砕けた集いが多い日本の結婚式の「二次会」はウェディングレセプションではなく、ウェディングパーティーと呼ばれます。
レセプションルーム
レセプションルームはホテルの宴会場や、企業などの客室・応接間のこと。ある程度規模が大きくなると、レセプションホールに呼び方が変わります。
レセプションが持つ意味の違いを知っておこう!
「レセプション」は「受付」と「歓迎会」というまったく異なる意味をもつ言葉です。たとえば、「レセプション(歓迎会)について、レセプション(受付)に聞きに行く」というような文だった場合、意味を正しく読み取れないと頓珍漢なことをしかねないですよね。「レセプション」の意味の違いを理解し、使い分けできるようになりましょう。