アクセプトとは「受け入れる」ということ!
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「アクセプト」をビジネスシーンで聞くことはあまりないかもしれません。しかし、「受け入れる」という意味を持つアクセプトを使う機会は非常に多いものです。
アクセプトの意味をチェック
アクセプトは、英語では頻出の単語であり、学術分野でもよく使われます。いったいどんな意味があるのでしょうか。
アクセプトの英語は「accept」
アクセプトは、「accept:受け入れる」という英語からきた言葉。以下のように、ビジネス英会話でも使用できます。
「He accepts my offer. /彼は私のオファーを受ける。」
「I have accepted the job offer. /私は仕事のオファーを受け入れた。」
アクセプトの日本語はどんな意味?
日本語でアクセプトは、「受け入れる」という意味ですが、「進んで受け入れる」だけでなく、「しぶしぶ受け入れる」場合にも使われます。その他の言い換え表現は以下の通り。
・引き受ける
・(しぶしぶ)認める
・甘受する
・信ずる
・容認する
・受け付ける
学術分野でよく使う!論文のアクセプトって?
アクセプトという言葉が使われることが多いのは学術分野です。もちろん、企業で研究に携わる人も知っておくべき言葉ですね。アクセプトは主に、「論文がアクセプトされる」というように使います。
投稿した論文がアクセプトされれば、研究者や研究機関にとっては実績が増えることになり、アクセプトされるか否かは非常に重要です。
論文がアクセプトされるまでの道のり
学術論文はアクセプトされるまでに、何人かの人に読まれます。それはどのような道のりなのでしょうか。
1.論文投稿
投稿者が論文の閲覧を行った上で、まずはどの雑誌(ジャーナル)に投稿するか決定します。自分の研究テーマに合った雑誌を選んで投稿することになります。そして、投稿規定に合わせて論文を完成させたら、論文をジャーナルに投稿します。
2.ジャーナル編集担当によるレビュー
まず、論文は投稿したジャーナルの編集担当者に読まれます。それによりジャーナル内部でレビューが行われます。この時点で論文が「外部の査読者のレビューに値するかどうか」が判断され、通ったものは外部の査読者の手に渡ります。
3.外部の査読者によるレビュー
外部の査読者とは、通常2、3人の、その論文テーマの分野に精通したレビュー者。外部査読員とも呼び、ジャーナル外部から選ばれます。論文投稿者が外部査読者を誰にするかの提案や、競合の研究者を査読者としないよう求めることもありますが、そういった権限がない場合もあります。
この外部査読者が「アクセプト」か「修正後に再レビュー」なのか、もしくは「不採用」なのかを決定します。アクセプトになれば、無事に論文が受理されたということになります。
アクセプトの反対語は「リジェクト」
アクセプトの反義語は「reject:拒否する、拒絶する」です。「彼女の提案をリジェクトする」のように使われます。論文が不採用になるときも「論文はリジェクトされた」のようにアクセプトの反対語として使われます。論文投稿を行うような仕事なら、アクセプトとリジェクトを一緒に覚えておきましょう。
[ビジネス版]アクセプトの使い方・例文
ビジネスで使うなら「受け入れる」や「認める」などの意味で用いられることがほとんどです。ビジネスでの使い方を詳しくみておきましょう。
「彼の意見にはおおむねアクセプトするが、あのコメントだけはイクセプト(除外)だね。」
「『社内のアルバムに個人情報を載せて!』っていうアレ?いやいや、アクセプトされるわけないじゃん!」
「論文をエディタージャーナルに投降したんですが、アクセプトという返答をいただきました!」
「素晴らしい!君は我が社の評価を上げるのに一役買ったわけだ!」
アクセプトの類語はこの2つ!
アクセプトと似た意味ながら、アクセプトよりもビジネスで用いられる用語があります。ビジネスシーンで知っておきたいアクセプトの類語とは?
アグリー
アグリーとは、「賛成すること」。会議の場面で使用されることが多いカタカナ語です。議題について賛成か反対か尋ねられたときに「アグリーです」のように使います。「アクセプトする」があまり一般的でない会社で、賛成反対の意見をいいたいけれど直接的な表現を避けたいときに便利。アグリーとは?会社でよく聞くけど意味がわからないカタカナ語
コンセンサス
コンセンサスとは、「複数の人の合意や意見の一致」という意味の言葉。ビジネスや政治用語として使われます。単なる同意ではなく、複数人の意見が合致することを指します。アクセプトは1人~複数人に受け入れられることですから、コンセンサスとアクセプトは似ていますが意味の若干異なる語です。
コンセンサスの意味とは?例文・類語・アグリーとの違いやコンセンサス方式まで徹底解説
[番外編]アクセプトという名前のバンドもある
アクセプトという名前を冠したバンドも存在します。そのACCEPTは、ドイツ・ゾーリンゲン出身のヘヴィメタルバンド。1968年結成。結成時は異端な存在であったものの、今では王道ヘヴィメタバンドとしての地位を確立しています。
研究・開発に携わる人は覚えておきたいアクセプト
アクセプトはビジネスシーンでよく使われるビジネス用語というよりは、研究や開発に携わり論文を執筆する人たちがよく使用する専門用語。研究や開発に関わる人はぜひ覚えておきたいですね。普通のビジネスマンなら、類語で紹介したアグリーやコンセンサスもあわせてよく覚えておいてください!