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アナリストとは何?仕事・資格の種類や関連語をわかりやすく解説

アナリストは、分析する人のこと!

新人

会社から確定拠出年金の資産配分を決めて提出しろっていわれました。いきなり資産運用なんて・・・どうしたらいいんでしょうか(´;ω;`)
わからないなら専門家に相談しなさい。ライフプランナー紹介してあげるわ。証券アナリストの資格を持ってて話しやすい人よ。

先輩

新人

ありがとうございます!さすが先輩顔がでかい!
新人君が失礼な言い間違いをしていますね~。それをいうなら「顔が広い」です。

まぁそれはともかく、「アナリスト」は「分析家」という意味のカタカナ語。資格取得を考えたことのある方なら「アナリスト」は目にしたことがある単語かもしれませんね。「アナリスト」について詳しくみてみましょう。

アナリストの意味と使い方をチェック

まずは「アナリスト」の意味や使い方を確認してみましょう。いろいろな「アナリスト」も紹介しますよ。あなたがなりたい職業やとりたい資格がみつかるかも?

アナリストとは?

「アナリスト」は分析という意味の「アナリシス」から派生した言葉。次のような意味を持ちます。

・分析家、評論家
・職務で必要な物事や事象に関する事柄を分析する人
・証券会社やシンクタンクで業界や企業の分析を仕事とする専門職
・外資系証券会社で基幹業務をアシスタントする新人の若手社員をこう呼ぶことも
・情報処理技術者資格

上司

「アナリスト」には異常に肛門に執着する変態性欲者という意味もあるよ。勘違いで変な話に首を突っ込まないようにね。

アナリストの種類と働き方

「アナリスト」の意味がわかったところで、次は「アナリスト」の種類と働き方をみてみましょう。スキルアップしたい方、なりたい職業を探し中の皆さん、参考になると思いますよ。ぜひ読んでみてください。

証券アナリスト

証券アナリストは市場の分析、調査の専門家です。財務分析家、リサーチアナリスト、株式アナリスト、投資アナリストと呼ばれることもあります。

証券アナリストになるには証券会社や信託銀行、保険会社(生命・損害)、投資顧問会社などに就職する必要があります。キャリアを積んでアナリスト部署配属を目指しましょう。

アナリスト試験を受け、決められた実務経験を経て検定会員になると仕事上有利になります。

上司

金融企業は採用時に学歴を重視する傾向があるよ。学生さんはなるべく高偏差値の有名大学に進学できるように頑張ろう!

先輩

証券アナリストの平均年収は600万円~700万円。外資系だと平均年収800~1,500万円!

データアナリスト

データアナリストは企業が集めた大量のデータからビジネスに使えそうなパターンやルールをみつけ出し、企業のマーケティング活動を後方支援するデータ分析の専門家。

経営判断を支援する「コンサル」タイプのデータアナリストと、すでにあるサービス・プロダクトの質をよくする「エンジニア」タイプのデータアナリストがいます。

「コンサル」タイプに求められるスキル:分析力、統計知識、論理的思考力、仮説力、マーケティング知識、SQL、Rなど
「エンジニア」タイプに求められるスキル:統計解析、時系列解析、データマイニング、機械学習、自然言語処理、Hadoop、MapReduce、Mahout、Java、R、など

上司

データアナリストの年収は、300~700万円くらいの求人が多いようだよ。

不動産アナリスト

不動産アナリストは不動産関係の高等分析やマネジメント能力を持つ人に与えられる資格。社団法人全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)主催の資格でした。現在、不動産アナリスト資格は募集停止されています。

すでに不動産アナリスト資格を保有している方が、この先も「不動産アナリスト」と名乗るのは問題ないそうです。

システムアナリスト

システムアナリストはシステム開発の最上流工程を担当する専門家です。顧客から業務内容、導入されているシステム、課題、要望など、現在の状況を詳しくヒアリング。問題の洗い出し、解決策の提案などの業務をおこないます。

コンサルタント、エンジニア、営業を合体させたような役割をもつ高度な職種です。10年上のSE経験が必要。SE→プロジェクトマネジャー→システムアナリストとスキルアップしていくケースが多いようです。

先輩

システムアナリストの年収は600万円~1,000万円くらいが一般的よ。

カラーアナリスト

カラーアナリストは色の専門家のこと。カラーコーディネイトプラン提案、コンサルティング、講演活動など、色を通じて社会貢献するのが仕事です。パーソナルカラー診断を仕事としている人をカラーアナリストと呼ぶこともあります。

カラーアナリストは実技がものをいう職種です。プロになりたいなら独学での勉強はほぼ不可能、スクールに通い実技練習を繰り返す必要があると言われています。

上司

カラーアナリストの年収は人それぞれ。稼げる人もいれば残念ながら全く稼げていない人もいるようだ。

フードアナリスト

フードアナリストは一般社団法人日本フードアナリスト協会が認定する民間資格。食に関する情報を解説するプロフェッショナルを認定する資格です。

資格取得後フードアナリストとして働くためには「日本フードアナリスト協会」への登録が必要です。登録入会金16,200円、年会費10,800円がかかります。

資格取得で挑戦できる仕事
・食品系の会社の商品開発
・飲食店や食品系の会社の広報担当者
・テレビやラジオのコメンテーター
・雑誌やタウン誌の執筆や書籍出版
・カルチャーセンターなどでの講師
・覆面調査員   など

[番外編]自称アナリスト

実は「アナリスト」は資格を持っていなくても自称することができます。「アナリスト」という肩書に「おぉ~なんだかすごそうだ」とやみくもに信じてしまうのは危険。中には大した知識もない「穴リスト」と揶揄(やゆ)されるような「アナリスト」も混じっています。

資格や経歴を確認し、その人がちゃんとした「アナリスト」か判断することをおすすめします。

アナリストの使い方・例文

「アナリスト」の使い方を例文で確認してみましょう。どんなシチュエーションかイメージしながら読んでみてください。

例文①
A:「証券アナリストになりたいんだけど、どの大学を受験したらいいかな?」
B:「国公立だったら神戸大学の経済学部、一橋大学の商学部か経済学部か法学部、香川大学の経済学部、広島大学の経済学部、高知工科大学の経済・マネジメント学群、横浜市立大学のデータサイエンス学部の6校が選択肢になるみたいだよ。」

A:「全部県外だ。ひとり暮らしさせてもらえるように親を説得しないと・・・」

例文②
A:「カクテルアナリストの通信教育講座に申し込んだんだ。」
B:「趣味と実益を兼ねた資格だね。酒が好きで居酒屋に就職したAにはぴったりだね。」

A:「そうなんだよ。新メニュー開発できそうだし、できれば将来独立して自分のバーが持ちたくてさ~」

アナリストになるには?資格・試験の情報を整理

「アナリスト」になるための資格や試験などについて紹介します。資格を取らなくても「アナリスト」を名乗ることはできますが、資格を持っている方が顧客から信用してもらえますよ。

証券アナリスト

証券アナリスト資格(第1次レベル試験、第2次レベル試験):日本証券アナリスト協会

データアナリスト

・統計検定(4級~1級):総務省後援の資格。データ分析に必要な統計学のスキルを問う試験

・情報処理技術者試験:国家試験。レベルは4段階、12区分。データアナリスト向けはレベル2の「基本情報技術者試験」、レベル3の「応用情報技術者試験」

・オラクルマスター:日本オラクル社。知名度のあるデータベース認定試験。Bronze、Silver、Gold、Platinumがある。

・OSS-DB技術者認定試験:オープンソースデータベースの技術・知識を問う試験。Silver、Goldがある。

システムアナリスト

各種エンジニアの資格
情報処理技術者:レベル4の「システム監査技術者試験」
システムアーキテクト試験(独立行政法人情報処理推進機構):旧アプリケーションエンジニア試験。経済産業省大臣認定資格 など
管理者知識を問う資格
ITパスポート試験:国家資格。以前は情報処理技術者試験区分に含まれていた試験。レベル1相当。
ITストラテジスト試験:国家資格。以前は情報処理技術者試験区分に含まれていた。レベル4相当。

カラーアナリスト

AFT色彩検定1級:文部科学省後援資格。
・東商カラーコーディネーター1級:商工会議所主催試験。
・パーソナルカラー検定:日本パーソナルカラー協会。モジュール1・2・3がある。 など

フードアナリスト

フードアナリスト検定試験:フードアナリスト協会。4級、3級、2級、1級がある。3級以上は養成講座か通信教育の修了必須

カクテルアナリスト

カクテルアナリスト検定試験:日本能力開発推進協会 (JADP)。認定講座の全カリキュラム修了必須

アナリスト関連語

「アナリスト」の関連語をみてみましょう。気になる情報がみつかるかもしれませんよ。特に証券アナリストに興味がある方、読んでみてください。

アナリストレポート

「アナリストレポート」は証券アナリストが投資家向けに提供する、株式・為替・債券などの騰落予想レポート。企業を調査し、経営状況や収益力の有無などを分析してまとめます。

アナリストランキング

「アナリストランキング」は機関投資家が人気投票で決める、証券アナリストの人気ランキング。日経ヴェリタスなど、いくつものメディアから発表されます。ランキング上位に食い込んだ証券アナリストは、証券アナリストとしての評価が高まることがあります。

アナリティクス

「アナリティクス」は基本無料で使えるGoogleのアクセス解析ツール。有料版もあります。登録したサイトを訪れるユーザーの行動(訪問者数、どこからサイトに来たか、使用されたデバイスなど)を分析することができます。

アナライザー

「アナライザー」はキーやボタンが押されたことを記録・分析する測定器やソフトウェアのこと。映画やテレビの視聴者反応、授業を受ける生徒の反応などを調査・分析するときに使われます。

ニーズに応じてアナリストの力を借りよう

ちゃんとした資格や経歴を持つ「アナリスト」は頼りになる専門家。「アナリスト」資格に挑戦して自らをスキルアップするもよし、ニーズに合う「アナリスト」の力を借りて自身の問題を解決するもよし。

世の中にどんな「アナリスト」がいるのか知っておくと、いざというときに役立ちますよ。気になる「アナリスト」をみつけたら覚えておきましょう!