「閉口」とは「困る」「言葉に詰まる」という意味
外の寒さに閉口する
「閉口」という言葉の意味を知らなくても、漢字を見れば「口を閉じる」ことだと予想することができます。しかし、「閉口」には単に口を閉じる以上の意味合いがあります。
「閉口(へいこう)」とは手に負えなくて「困る」、言い負かされて「言葉に詰まる」という意味で使われます。もちろん、単に「口を閉じる」という意味もありますが、前者2つでの使用がほとんどです。
「閉口」の読み方
「閉口」は「へいこう」と読みます。一瞬読み方に迷ってしまうかもしれませんが、「閉会」「閉園」の「へい」と「口内」の「こう」の組み合わせと考えてください。
「閉口」の使い方・例文
【困る】 【言葉に詰まる】
・ネットで炎上してしまい閉口している
・会見で鋭い質問をもらい閉口する経営陣
「閉口」は「困る」と「言葉に詰まる」の2通りの使い方がされると説明しました。「何も言えなく程うんざりする」から「困る」、「次の言葉が出てこない」から「言葉に詰まる」という意味になりました。
「言葉に詰まる」の用法が先に生まれ、後に「困る」へと派生していったと考えられています。
「閉口」の類語
・辟易(へきえき) ・降参(こうさん)
「辟易」は「困る」、「降参」は「言い負かされて言葉に詰まる」の類語と言えます。それぞれ置き換えてもいいでしょう。
・寒さに閉口する⇒寒さに辟易する ・怒涛の追求に閉口する⇒怒涛の追求に降参する
「開いた口が塞がらない」とは
「開いた口が塞がらない」はあっけにとられて「呆れる様」を表しています。同じく「口」を使った表現であり、混同されることがあるので注意しましょう。
「閉口」を英語で
・can’t stand ・fed up ・get sick and tired
「閉口」のような意味合いを表す英語表現はいくつかあります。どれも「うんざりする」と訳すことも出来ます。
ちなみに、直訳すると「close mouth」ですがこれでは意味が通じません。
「閉口」でよく使われる意味合い
「閉口」には「単に口を閉じる」「困る」「言葉に詰まる」の3通りの意味合いがあることを覚えておきましょう。
多くは「困る」「言葉に詰まる」の意味合いで使うことが多いです。