ターンアラウンドとは『事業再生』
新人
上司
新人
上司
ターンアラウンドには「回転する」や「方向転換する」「意見を変える」という意味がありますが、ビジネスでは『事業再生』を意味します。『事業再生』の意味や、似た意味で使われる「企業再生」との違いについて紹介するので参考にしてください。
ターンアラウンドの意味をチェック
ターンアラウンドはビジネスにおいて『事業再生』を意味しますが、ほかにどんな意味をもつのでしょうか。まずはターンアラウンドの意味について説明します。
本来は「方向転換」という意味
ターンアラウンドは、本来は「方向転換」という意味で使われる言葉です。方向転換には「進む方向を変えること」「方針を変えること」という2つの意味があります。ほかにも、「回転する」「意見を変える」「物事が好転する」といった意味もあります。
ビジネスでは『事業再生』という意味
ビジネスの場面で『ターンアラウンド』が用いられる場合、『事業再生』という意味で使われます。事業再生とは、『業績の悪化した事業を改革によって再生すること』を意味し、不採算事業や成長が見込めない事業など、業績のよくない事業が抱えるさまざまな課題を解決して業績を回復させるという意味で用いられるのが一般的です。
ターンアラウンドでは主に中長期的な事業再生計画を立て、商材や営業方法、財務体質の改善だけでなく、組織再編など、事業全体の改革を行います。
また、これを専門業務とする「ターンアラウンドマネージャー」という職種もあります。業績不振の企業に招かれて事業の課題抽出や改善策の立案・実施を手がける役割をもつ人のことです。
ターンアラウンドタイムとは
IT業界には「ターンアラウンドタイム」という言葉があります。「命令を入力してから出力までに要する時間」という意味です。
コンピュータやスマホなどのIT機器やホームページ、SNSなどのシステムはすべて「命令の入力」「命令の出力」で動いています。そのためターンアラウンドタイムの短い方が高性能・高評価とされています。
例えば、通販サイトや旅行サイトで検索結果を絞り込みたい場合、自分が希望する条件を入力して「絞り込む」ボタンを押してから絞込みが完了し、検索結果が表示されるまでの時間がターンアラウンドタイムに該当します。
ターンアラウンドの英語は『turnaround』
ターンアラウンドは『turnaround』と表記され、日本語で紹介した意味と同じく「進む方向を変えること」「方針を変えること」や「事業再生」という意味があります。また英語の場合は「到着してから出発するまでの時間」という意味も含まれます。
『turnaround』は次のように使いましょう。
Business results are turnaround.
業績が回復する。
Her career turn around due to a change of job.
転職によって彼女のキャリアは大きく転換する。
Let’s turn around here.
ここでUターンしましょう。
ターンアラウンドと企業再生の違い
ターンアラウンドと混同されがちな言葉として「企業再生」が挙げられます。これは赤字が続いていることや、債務超過といった経営危機にある企業の原因を究明し、改革を行って企業価値を復活させることを意味する言葉です。
ターンアラウンドが一つの事業を再生することに対し、企業再生は「企業そのものを再生させる」ことを意味しており、企業再生の一つの手法としてターンアラウンドが用いられることがあります。
どちらも業績がよくない場合の解決方法として用いられ、ターンアラウンドも企業再生もターンアラウンドマネージャーが手がけることから、特に混同されやすい言葉です。
ターンアラウンドの使い方・例文
『ターンアラウンド』は実際にはどのように使うのでしょうか。ここでは、『ターンアラウンド』の使い方を例文をあげて紹介します。
上司
新人
ターンアラウンドを正しく理解しよう
ターンアラウンドは『業績の悪化した事業を改革によって再生すること』を意味します。また、IT業界で使われる「ターンアラウンドタイム」とは「命令を入力してから出力までに要する時間」のことです。
ビジネスでは、状況や顧客によって同じ言葉でも違う意味で用いられることがあるため、顧客がどのような意味でターンアラウンドを用いているのかを正しく理解し、正確にターンアラウンドを使えるようになりましょう。