転職ドラフトは、これまでになかった新しい転職サービス。競争入札という画期的な方法でのマッチングが行われ、転職を希望する人は適正で納得のいく年収や働き方が、求人募集する企業は必要なスキルの備わった人材が手に入れやすくなりました。IT関連のエンジニア専用のサービスとなりますが、転職ドラフトが気になったら使い方や口コミ評判などをチェックしてみましょう。
転職ドラフトとは
転職ドラフトとは、最近のIT業界の転職で話題を集めている新しい転職サービスです。求職者は、企業からドラフト指名(競争入札)され、お互いに納得できると面接、入社へと進めます。提示される年収によって自分の市場価値を知ることができ、高い評価をしてくれる企業と出会える可能性が広がります。
転職したいエンジニアのためのサービス
転職ドラフトは、IT関連のエンジニア向けの転職サービスで、ウェブ業界のプロフェッショナル人材をウェブサイト上で募集している企業が指名、マッチングするというシステムです。ITエンジニア募集が主であり、専門職特化型の転職サービスと言えます。
企業から年収の提示付きで指名
転職ドラフトのマッチングの方法は、企業からの指名です。企業が欲しい人材に対して年収を提示した指名を入れ、興味があったら求職者から面談の申し込みを行います。競争入札制で全体の入札状況は随時サイト上で公開されるシステムです。他のユーザーの入札状況を見ることができますし、自分の状況も他のユーザーから見られます。
自己推薦できることもある
転職ドラフトの新サービスとして、自己推薦制がスタートしています。企業からの指名を待つだけでなく、求職者側から企業へのアプローチもできるようになりました。自己推薦が利用できるのは、自己推薦枠を持つ企業のみです。
デザイナー向けの転職ドラフトもある
エンジニア向けのものとは別に、IT関連のデザイナー向けのサービスも。使い方や流れは同じだが、登録やドラフト開催日は別。
また、サイトデザインも「転職ドラフト(エンジニア向け)」とは異なります。
必要事項を記入し続けていくと、ポートフォリオの登録画面へ。デザイナードラフトでは、『ポートフォリオのアカウント』、『自作のポートフォリオ』、『デザイナードラフト専用のレジュメ』のいずれかの登録が必要になります。
WEBエキスパートドラフトもある
非エンジニア系、マーケティング系(SEO対策とか広告関連やってる人)向け。
具体的には、プロダクトマネージャー・プロデューサー・ディレクター・UXデザイナー・プロダクトオーナー・データアナリスト・Webマーケター・AD担当者・SEO担当者・事業責任者・ビジネス開発・事業企画・経営企画・商品企画、・組織マネージャーなど。
休止ということで当然、次回のドラフト開催日は未定…。
使ってみることができなくて残念です><
WEBエキスパートドラフトはこちらから
転職ドラフトの利用方法とは|実際に登録してみた感想
転職ドラフトを利用するには、企業からの指名が入るドラフト期間スタートの前に登録しておくことが必要です。いくつかの手順を踏む必要があり、若干手間もかかるようですが、丁寧に準備しておくと企業からの反応も良くなります。
今回は、CHEWY編集部員が試しに登録してみました!
実際に、「転職 ドラフト」に登録したからこそ分かる情報とともに、利用方法について順を追って解説していきます。
いざ!「転職ドラフト」に登録
「エントリーする」をクリックすると、アカウント作成画面になります。
アカウント作成画面には「*誠に恐れ入りますが、エンジニア未経験の方はご参加いただけません。ご了承ください」とありました。
こうした文言を見ると“転職ドラフト”のエンジニアの人に対する誠実さを感じます。
さすがエンジニア専用の求人サイトという感じ!
また、「転職ドラフトについてよく知ってから登録したい」という方は、このアカウント作成画面から、サイトに関する解説漫画に飛ぶことができるので、登録前に読んでおくのがおすすめ。エンジニアとして働く主人公の設定がこまかくて面白かったです。
レジュメ作成
登録すると、さっそくレジュメ作成画面に。まずは、自分のキャラクターについてや、今まで参加してきたプロジェクトについて、基本のプロフィール情報などを記入します。
相手(企業)に自分のことをより詳しく理解してもらうためとはいえ…今まで参加したプロジェクトをいくつも入力するのは結構たいへん!
基本プロフィールまでを入力すると、マイページ画面へ。
ここではさらに、やりたい事や希望条件、業務委託を希望する人が記入する欄やアピールしたいアウトプットなど、たくさんの情報を入力できるようになっています。
一般的な求職サイトで入力するような、学歴や外国語スキルについて記入する欄は最後の方に。エンジニアとしても人としても自己開示を求められるので、途中で入力をやめたくなってしまう人もいるかもしれません。
ただ、ここまで徹底的に自己開示を行うからこそ、企業から評価されやすくなり、自分の市場価値がしっかりと把握できるようになるのでしょう!
審査とレジュメ修正指示
全てのレジュメを作成し終わると、審査が始まり、場合によっては修正の指示が来ます。アドバイスに従って修正し、審査に通ればOKです。
エントリー&ドラフト開催
初回は登録と同時にエントリーされ、ドラフトに参加できます。後は相手企業からの指名を待つだけです。
指名&面談
ドラフトが開始されて企業から指名が入り、ユーザー側も興味を持ったら、面談の申し込みを行います。企業とのメッセージのやりとりは全て転職ドラフトのサイト内で行うことができ、面談日を調整できるスケジュール調整機能などがあります。
面談には「選考要素があるもの」と「選考要素がないもの」があります。「ただ会って話してみたい」という時には選考要素がない面談を選ぶことも可能です。会って話した結果、選考を希望する時には選考要素のある面談を申し込めます。
また、指名企業から提示される、現場のエンジニアや採用担当者などが載ったリストから面接官を選ぶことができるのも嬉しいポイントです。
内定
転職ドラフトでの採用内定は、基本的には正社員として入社が前提となっています。ただし、双方の同意があれば他の待遇での採用も可能です。
また、転職ドラフトを通じて企業に入社した人を対象にしたプレゼント企画もあります。プレゼントの条件は以下のようになっています。
- 転職ドラフト、自己推薦を通じて転職、初出社日から90日間の継続勤務
- 3ヶ月を超えてマッチングトライアル(正社員以外での契約)を継続
- 企業との最初の接触から1年(365日)以内の転職
■年収の90%ルールについて
転職ドラフトでは、内定年収が提示年収の90%を下回ることを禁止しています。ユーザーが承諾した時点で90%ルールが適用されます。
また、自己推薦の場合も年収提示を行う際に自己推薦枠のマッチした人材に対する想定年収の90%を下回ることは禁止です。
■マッチングトライアル制度について
マッチングトライアル制度は、転職ドラフトの新サービスです。正社員入社が基本となる転職ドラフトですが、双方が納得した場合のみ、3ヶ月以内でトライアル期間を設けることができます。トライアル期間は業務委託の形式を採り、週2日もしくは週16時間以内が基本条件です。
転職ドラフト利用者の声
転職ドラフトは、多くの人に注目されており、SNSでも話題になっています。好評、不評を合わせて口コミをチェックしてみましょう。
なんとなく転職ドラフト登録しておこうかと思ったけど、経歴とか打ち込むのだるなってしまってやめた。Wantedlyもそうだけど、ポートフォリオとかに書いてある内容転載するのだるすぎる。規格化してくれ〜
参照元:twitter
転職ドラフトを使った人の口コミとしては、登録時に必須のエントリーシートの記入が大変だという内容が目立っています。確かにボリュームも多く、内容次第では審査で差し戻されることもあるため、なかなかハードな関門になっているようです。
転職ドラフトはあのESのようなものを心が折れずに記入できるというだけで相当な腕前の証明になるから、良く出来てるよなと思う
参照元:twitter
冗談とも本気ともつかないようなコメントですが、完成させるまでに根気が必要なことは伝わります。
転職ドラフトのES、マークダウンで書けるので体験がいい
参照元:twitter
面倒だという酷評が多い中で、使い心地を高く評価している人もいました。
転職ドラフトは転職する際の年収提示の良い指標になりそう
参照元:twitter
実際にはまだ転職を考えなくても、または転職ドラフトを使って転職しなくても、年収の指標として使えるといった意見もありました。
自分のこれからの方向性を知るためにも、登録・ドラフトに参加してみると良いかも知れません。
転職ドラフトを使う際の注意点
転職ドラフトをうまく使いこなすには、システムと使い方のポイントを押さえることが大切です。最初につまずきがちで不評だった登録時のレジュメ(ES)もポイントを押さえると上手く書けます。
レジュメは詳しく
登録と同時に求められるレジュメは、こまかい質問があり、ボリュームも多いため面倒ですが、できるだけ詳しく書くことをおすすめします。自動で添削されて内容が足りないと審査落ちすることもありますが、しっかりと書ければ指名数や提示年収アップにもつなげられます。
企業はレジュメを参考に年収を提示するため、ユーザーも安心して年収を提示してもらえるように能力をはっきりと提示する必要があるのです。
自分の伝えたいことを中心に
レジュメで強くアピールしたいのは、自分の進みたい分野や今後やっていきたい業務の経験やスキルです。幅広いスキルセットを提示するよりも、強く希望する分野やスキル、強みを主張した方が企業からの指名も希望に沿ったものが増えるでしょう。
成果だけでなく問題解決の道すじを明確に
レジュメで自分の実績をアピールするには、何をしたかだけでなくどんな問題があってどう解決したかを書くことが大切です。成果だけでなく問題解決の道筋を明記することで、自分の残した実績の高さをより具体的に伝えられます。
指名を待つだけでなく自己推薦で売り込むことが必要
転職ドラフトを利用して積極的に転職を試みるなら、自己推薦を使わない手はありません。自己推薦することで企業から注目してもらえて、そこから採用につながることもあります。指名を待つだけでは企業側の検索から漏れてしまい、お互いにマッチしているのに出会えない可能性もあるのです。
3つのドラフト参加にはそれぞれの登録が必要
転職ドラフトには、デザイナードラフトやWEBエキスパートといった、さらに特化した分野のサービスがあり、利用するにはそれぞれに会員登録が必要です。同じようなレジュメを作成するのは手間ですが、職種を広げて転職活動しようと思っている人は3つのドラフトに参加してみるのも良いでしょう。
転職ドラフトで自分の正しい評価を再確認
転職ドラフトは、IT業界のプロフェッショナルの転職に特化したサービスです。
自分のスキルや実績を正しく評価され、今以上の年収での採用も期待できますし、転職は急がなくても自分の市場価値を確かめることもできます。面接や内定前に年収が分かるため、転職活動がよりスムーズに進みそうです。