時折とは『頻度がかなり低く繰り返し起こるさま』
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『時折』とは、『頻度がかなり低く繰り返し起こるさま』という意味であり、「ときどき」や「たまに」といった意味もあります。つまり、『ある物事が時間をおいてめったに起こらないさま』を表しています。通常、「時折〜をする」という形で使われます。話し言葉というよりも書き言葉として用いられるほうが多いでしょう。
時折は丁寧な言葉ですが、意味としては曖昧なため、ビジネスの場において使うときは注意が必要です。たとえば、「この書類を時折見直しておきます」と「この書類をいつも見直しておきます」とでは、相手に与える印象が異なります。仕事の場では、やはり明確で積極的な姿勢を感じさせるような言葉遣いが求められるでしょう。
時折の意味をチェック
『時折』とは『頻度がかなり低く繰り返し起こるさま』を意味します。さらに深く理解するために、時折の類義語や対義語についても紹介。類義語との細かなニュアンスの違いや対義語についても知ることで、豊かな表現力が身につきます。ビジネスの場では、相手を説得するための交渉技術を要することも多いため、普段からボキャブラリーを増やすことが大切です。
時折の類義語は
時折の類義語には「時たま」があります。時折とほぼ同じ意味ですが、時折のほうがより丁寧な言葉になります。かしこまった文章やフォーマルな場面で使う場合は時折のほうがいいでしょう。
また、「折々」という言葉もほぼ同じ意味を表します。折々は文学的で上品な表現にしたい場合に使うと良いでしょう。折々には、「折々の便り」や「四季折々の果物」のように、「その時その時」といった意味も含まれます。
時折の対義語は
時折の対義語は、「しばしば」や「度々」、「頻繁に」といった言葉が挙げられます。いずれも「物事が短い間隔で何回も起こるさま」を表す言葉です。しかしながら、この3つの言葉も少しずつニュアンスが異なります。
「実家をしばしば訪れる」、「実家を度々訪れる」、「実家を頻繁に訪れる」と同じ文章にそれぞれの言葉を当てはめると、ニュアンスの違いがわかるのではないでしょうか。しばしばより、度々や頻繁にのほうが、物事が起こる頻度がより高いことがわかります。
ささいな違いですが、適切に使いこなせるようになりましょう。
時折の英語表記
時折の英語訳はいくつかあります。これらの英語訳は普段からよく用いられる表現なため、覚えておくと役に立つでしょう。
【at times(時々、たまに)】
He drinks a little wine at times.
彼は時々、少しワインを嗜む。
【now and again(折々、ちょくちょく)】
I ask her for advice every now and again.
私は、ちょくちょく彼女に相談している
【from time to time(時々)】
He go to the library from time to time.
彼は、時々図書館にでかける。
【occasionally(時折、時たま)】
They comes to see me occasionally.
彼らは、時折私を訪ねてきてくれる。
【on occasion(折に触れて、時折)】
She writes poems on occasion.
彼女は、折に触れて詩を作る。
【sometimes(時々、たまに)】
She sometimes sleeps in.
彼女はたまに寝坊する。
時折と時々の違い
時折に似た言葉に「時々」があります。時々には2つの意味があり、「その時その時」と「ある程度の時間をおいて物事が繰り返されるさま」です。時折と時々はほぼ同じ意味ですが、時折はどちらかというと書き言葉であり、時々のほうは話し言葉としてよく用いられます。
しかし時々には「その時その時」という意味も含まれ、この点が時折と異なります。「その時々の行事に参加する」というように使います。
時折の使い方・例文
それでは、時折はどのように使うのでしょうか。使い方の例文をいくつか紹介します。
上司
先輩
時折の意味を理解して正しく使おう
時折は、頻度がかなり低く繰り返し起こるさまを表す言葉です。類義語には時々や時たまといった言葉が挙げられますが、日常においては、これらの言葉のほうがよく使われます。時折は、話し言葉というよりも書き言葉として用いられることが多いです。時折の意味をきちんと理解して正しく使いましょう。