当惑とは『どうすればよいのかわからなくて困ること』
新人
先輩
困り果てている場面や、気持ちの動揺を示す際に使われることが多い『当惑』という言葉ですが、非常に似ている言葉が多く存在します。似たような意味をもつ困惑との微妙な違いや、正しい使い方をあなたは把握できていますか?
この記事では、当惑についてさまざまな具体例を紹介しながら解説します。この機会に、ぜひ類義語との違いや正しい使い方をマスターしましょう。
当惑の意味をチェック
当惑とは、『どうすればよいのかわからなくて困ること』を指す言葉です。
また、困った状態や戸惑っている状態を指します。
当惑と似た意味の言葉や言いまわしは複数ありますが、当惑という言葉の成り立ちやニュアンスを知ることで違いを理解することができるのです。相手の気持ちに対して、どのような場面において当惑を使うことが適切なのでしょうか。
では次に、よりくわしくみていきましょう。
当惑の漢字について
当惑とは、どのような漢字と語源からなる言葉でしょうか。
当惑は、さしあたってのという意味をあわせもつ漢字である「当」という文字と、まどう、まどわす、まよいという意味を持つ漢字である「惑」という2つの漢字を組み合わせた言葉です。つまり、目の前の物事に対してとまどう様子を示す意味になります。
当惑の類義語は?
当惑の類義語には次の4つの言葉があげられます。
・狼狽(ろうばい)
・混乱(こんらん)
・苦慮(くりょ)
それぞれの意味を見ていきましょう。
「困惑」とは、どうしてよいかわからなくてとまどい悩むことを意味する言葉です。
「狼狽」とは、物事にあわてふためくこと、うろたえることを表します。
「混乱」とは、順序や秩序などがなくなり、乱れることを示す言葉です。
「苦慮」とは、物事に対して考えて悩むことを表します。
当惑の英語表記
当惑を英語で表記する場合、複数の表現が考えられ、次の単語を用いて表現します。
『perplexity』
『embarrassment』
『confusion』
また、関連表記として次のような表現もあるので覚えておきましょう。
in perplexity
当惑して
with a perplexed
当惑した様子で
be perplexed
be confused
be embarrassed
be puzzled
be baffled
当惑する
では実際にこれらの表現を使った例文をみてみましょう。
彼は当惑のあまり猛烈に頭をかいた。
当惑の気持ちが自身の混乱を招くのです。
私たちはその結果に当惑した。
当惑と困惑との違い
『当惑』は、物事にどう判断や処置をするかが分からずにうろたえる、迷って困り果てることを示します。
「困惑」は、どうすれば良いか分からず悩むことを表す言葉です。一見似ている意味に思えますが、悩んでいるという具体的な行為の有無に違いがあります。困惑は困り果てたあげくに悩んでいる状況を含むことがポイントです。
このことからわかるように、特に悩んでいる様子が見られない場合には困惑を用いるのはやめましょう。困りごとに直面して動揺している、あたふたとうろたえているのであれば当惑を、さらに悩んでいる状況があれば困惑を使うといいでしょう。
どちらの言葉を使うべきが悩んだ際は、今一度、自分のおかれている状況をよく考えてみてください。
当惑の使い方・例文
それでは、当惑を使った例文を見てみます。類義語である困惑などもあてはめてみると、互いの言葉のニュアンスの違いがわかるでしょう。
新人
上司
例文2
新人
先輩
このように、当惑やその類義語である困惑は、どちらも困った状況の中で使われる言葉です。例文を参考に微妙なニュアンスの違いを読み取り、どのような状況なのかを見極めて、正しく使い分けられるようにしましょう。
当惑の深い意味を理解してきちんと使えるようにしよう
この記事では『当惑』の正しい意味や使い方を解説しました。似ている意味を持つ困惑とは微妙にニュアンスが異なることをおわかりいただけたでしょうか。きちんと言葉の意味を理解して、さまざまなビジネスシーンや会話の中で上手に使い分けましょう。
ぜひ、この記事を参考に正しい意味の理解を深めてください。