「目を通す」とは「一通り見る」という意味
新聞に目を通す
社会人になったら毎日「新聞に目を通すように」といわれることがあります。ついつい経済面をスルーして、芸能ニュースやテレビ欄に目がいっちゃいますよね。
「目を通す」とは「一通り見る」という意味。新聞であれば、最初から最後までをざっと見るということ。細かい箇所までは読み込まなくても見出し程度は確認しておくというニュアンスです。
「目を通す」の使い方・例文
・資料に目を通したが問題はないようだった ・使い方はわかっているが念のため説明書に目を通しておく ・必要な箇所だけでも目を通しておいてください
「目を通す」は自分が見るときだけではなく、自分以外の相手が見るとき、確認をお願いするときにも使うことができます。
「目を通す」だけだと「ざっと見る」という意味合いですが、「じっくり目を通す」とすることでしっかり見るというニュアンスに。
「目を通す」の注意点
「目を通す」は「ざっと見る」という意味ゆえに、ちょっとラフに聞こえる表現でもあります。目上の人にはあまり使わない方がいいかもしれません。
とはいえ、古くから使われている慣用句でありいちいち突っかかってくる人はいないはず。
「お目通り」は?
一応、「目を通す」を「お目通しいただく」と丁寧した表現もないことはありませんが、逆に大げさに聞こえます。また、「お目通りいただく(会ってもらう)」と間違えられる可能性も。
「見てください」を丁寧に伝えたい場合は「ご覧ください」の方がいいでしょう。
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「目を通す」の類語
・読む ・確認する ・チェックする
自分の行為に「目を通す」を使う際も、目上の相手がいる場合は「確認します」「チェックします」といった方が響きはいいかもしれません。
「目を通す」を英語で
I looked through the file ⇒書類に目を通した
「look through」で「目を通す」を表現しています。「look over」「scan through」も同じようなニュアンスで使うことができます。
「目を通す」は幅広く使える
「目を通す」は日常会話からビジネス会話まで幅広く使える便利な表現。注意すべきポイントはありますが、他の表現と使い分ければ問題ないでしょう。