「抱負」とは「やるぞ!」という決意
今年の抱負は早寝早起きです!
必ずしも朝型がよくて夜型が悪いというわけではありませんが、就業時間が朝から夕方までである場合、早起きして朝活するのはメリットがあるといえます。
とはいえ、会社の後輩や部下が「早寝早起き」を「今年の抱負」として提出してきたら見直しを要求するかもしれませんね。
「抱負(ほうふ)」とは「心の中に抱いている決意や志望」のこと。誰に言わなくても心の中で強く思っている「やるぞ!」という考えが「抱負」です。
しかしながら、会社や学校で「抱負」を語ったり文章にしたりする機会は多いですよね。強い思いは人それぞれで別に何を「抱負」にしてもいいのですが、会社で求められているのであればTPO(時と所と場合)を考慮しなければいけません。
「抱負」の漢字
「抱負」には「負ける」という字が含まれていますよね。ゲンを担ぐ人の中には縁起が悪いと「抱勝」と直す人もいるとかいないとか。
しかし、「抱負」の「負」は「負ける」ではなく「背負う」。心の中に決意を「抱き」、「背負っている」というニュアンスです。
「抱負」と「目標」の違い
「抱負」と似た表現に「目標」があります。「目標」は「目的(ゴール)」までの計画や手段のこと。
「目標」が「目的」ありきなのに対して、「抱負」は必ずしも明確なゴールがあるわけではありません。強い思いであれば何でもよく、曖昧なものでも構いません。
・抱負の例:自他ともに満足できる実績を残す ・目標の例:年間契約数10件を目指して販売方法を見直す
とはいえ、「抱負」と「目標」は混同されることも多いです。会社等で「抱負」を提出しろといわれても、実際は具体的な「目標」を求められていることも。柔軟に使い分けできるようになりましょう。
「抱負」の類語
・目標 ・目的 ・決意 ・野望
「抱負」の類語は「目標」以外にもあります。
「抱負」の決め方
・TPOで決める ・身の丈にあったものにする ・具体的に ・四字熟語もあり
昇進したとき、部署替えしたとき、新年を迎えたときなど「抱負」を他人に披露する機会は多々あります。どんな「抱負」にしたらいいのか迷っちゃいますよね。
ここでは「抱負」を決めるポイントをいくつかご紹介したいと思います。
TPOで決める
仕事先で求められた「抱負」なのに、「家事を手伝う」みたいな仕事と関係のないものを提出したらおかしいですよね。
「抱負」はTPO(時と所と場合)に合わせたものを作成しましょう。
身の丈にあったものにする
心の中で思う「抱負」であればどんなにスケールの大きなものでも構いませんが、人に聞かせる「抱負」であれば身の丈にあったものがおすすめです。
どう考えても無理なものにしてしまうと、陰で笑われてしまうかもしれません。頑張れば達成できそうな謙虚さが感じられる「抱負」がベター。
具体的に
「目標」と違って本来、「抱負」は抽象的なものでも構いませんが人に聞かせる場合は別。イメージしやすいような具体的なものにしましょう。「抱負」というよりも「目標」になってしまいますが、数字を入れるのもあり。
四字熟語もあり
「抱負」はいつでも頭の片隅にあって日々思いだせるものがいいですよね。ダラダラとした長いものよりも簡潔なものがいいでしょう。
四字熟語を「抱負」にするのもありです。例えば、よく「抱負」に用いられる四字熟語には以下のものがあります。
・心機一転(しんきいってん) ・一期一会(いちごいちえ) ・七転八起(しちてんはっき) ・不言実行(ふげんじっこう) ・一念発起(いちねんほっき) ・油断大敵(ゆだんたいてき)
「抱負」を英語で
New Year’s resolution ⇒新年の抱負
「resolution」で「抱負」を表しています。「決意」と訳すこともできます。「決意」を表す表現は他にもあり、「goal」や「ambition」、「aspiration」を使うことも可能。
ただし、「aspiration」は「こうなったらいいな」というニュアンスで「希望」や「願望」と訳した方がしっくりときます。
あなたの「抱負」は何ですか
人に聞かせることがなくても「抱負」は心の中にある強い思い。常に心の片隅に置いて忘れないようにしておきたいものです。
あなたの「抱負」は何ですか。これを機に思い出してみましょう。