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『言葉のあや』の意味とは?使い方の例・類語・英語表現もわかりやすく紹介

『言葉のあや』とは『言葉の巧みな言い回し』いう意味

新人

今回の企画も僕がやっていいんでしたよね?
あ、あれは言葉のあやだから。たしかに前のはとてもよく仕上がってたけど、まだ勉強してほしい点もたくさんあるから。

先輩

新人

なんだ…「認めてもらえた!」って思ってたのになぁ。

「あ、言ってしまった!」と思ったときに「今のは言葉のあやで…」と弁解したくなることはありますよね?

なんとなく「口からつい出てしまった」「言い間違い」といった意味合いで使われる場合が多いですが、本当にそれでいいのでしょうか

ここでは、『言葉のあや』の正しい意味や使い方のほか、類語や英語表現についてわかりやすく解説します。

『言葉のあや』の由来・漢字

『言葉のあや』は、漢字では『言葉の綾』と書きます。

織物の種類の中に、『綾織(あやおり)』といった手法があります。これは、2~3本の縦糸を横糸に通して巧みに織っていく手法です。

この複雑な織り方にちなんで、言葉の巧みな言い回しを『言葉のあや(綾)』と呼ぶようになりました。

『言葉のあや』の意味

『言葉のあや』を説明すると『言葉の巧みな言い回し』となりますが、厳密にはこんな意味をもつ言葉です。

『言葉のあや』の意味

微妙な意味合いや、いろいろな解釈ができる言葉を表現する際にする巧みな言い回し。

『言葉のあや』の使い方・例文

『言葉のあや』は、一般的には「ついつい言ってしまった」「そういう意味ではない」といった内容の発言を補足する形で使われます

例文1

新人

部長!ボクはいつからA社の担当になるんですか?
先日の会食で先方に気に入られてたから「担当にしましょうか」とは言ったよ。でもそれは言葉のあやっていうものだよ。まだ君に任せるには早すぎるな。

上司

例文2

先輩

Aさん、主任になるってみんなに言いまくっていましたよ。
最近いい働きしているのが目立ってたから、「今空席になってる主任はやっぱりキミが適任かもしれないね」って言ってしまったんだよね。

上司

先輩

辞令が出るって言ったわけじゃないんですよね?すっかりその気になってるんで、早いうちに「あれは言葉のあやだった」っていうしかないんじゃないですか?

『言葉のあや』の類語

『言葉のあや』の類語に『比喩(ひゆ)』という言葉があり、意味は次のとおりです。

【比喩(ひゆ)】
ある特定の物事を表現する際、似ている事柄、もしくは関係する事柄を使うこと。

また、『言葉のあや』を別の言葉で表現する場合は、次の言葉が使えます。

『言葉のあや』の言い換え表現

・物は言いよう
・言い回し
・しゃべり方
・言い表し方 など

『言葉のあや』の英語表現

『言葉のあや』を英語で表現する場合は、『比喩的表現』『たとえ話』といった意味もある『figure of speech』を使います。

It is just a figure of speech.
(それはただの言葉のあやです。)

また、『figure of speech』はこんな意味でも使えます。

Figure of speech referring to~
(~を指す例え)

『言葉のあや』では済まない場合もあるので注意!

発言した内容で「そんなつもりで言ったわけではない」「その場の空気で言ってしまっただけで…」と思うことは、日常でもビジネスシーンでもあるでしょう。

しかし、場合によっては「それは単なる言葉のあやです」では済まないことも多々あります。特にビジネスシーンにおいては重大な事態を招く恐れもあるので、発言内容には十分注意しましょう。