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SNSなどで10~20代中心に浸透している「メンブレ」。そもそも聞いたことがないという人も多いかもしれません。今回はその意味や使い方を解説します。
メンブレとは?
メンブレは「メンタル(精神)」「ブレイク(壊れる)」を略した表現です。
精神が崩壊するほど深刻な状態というより、気持ちが沈んでいる時に使うのが一般的です。
なお、アイドルオタクが使う場合は「推しメン(自分が推すアイドルメンバー)が定まらず、気持ちがブレている」というまったく別の意味を指します。
メンブレを使っているのはどんな人?
一般的な浸透度はそれほどでもない「メンブレ」。どんな人が使っているのでしょうか?
高校生や大学生が中心
「メンブレ」を使っているのは主に高校生や大学生を中心とする10代~20代前半の世代。とくにSNSで頻繁に使われています。
再試ごときで毎回メンブレ起こしてたら卒業なんかできんわ
— わかな (@use_desukedomo) August 12, 2020
暑いしメンブレしてるしでやる気がないです?
— 華妃 (@Ka_Lenn_) August 12, 2020
ややカジュアルな印象になるので、精神的に辛い状態を伝えたいものの、深刻に受け取られたくないという心理が働いているのかもしれません。
メンブレを使っている人の割合は?
「メンブレ」は、最近流行しはじめたいわゆる「若者言葉」「ネットスラング」ですが、実際使っている割合はそれほど高くないようです。
マイナビの大学生へのアンケート調査[efn_note]参考:「メンブレ」の意味と使い方は?大学生の13.3%が日常で使用!|マイナビ 学生の窓口[/efn_note]によると、「普段からメンブレを使う」と答えた人は、わずか13.3%。「使わない」という人にその理由を質問したところ「そもそも聞いたことがない/意味を知らない」という回答が大半でした。
メンブレの使い方
「メンブレ」は、どのように使われているのでしょうか。ここからはシーン別に事例をご紹介します。
ビジネスシーン
「メンブレ」は、ビジネスシーンにふさわしい用語とはいえませんが、同僚など気が置けない間柄であれば、使う機会があるかも。
先輩
新人
先輩
日常会話
「メンブレ」は、主にプライベートで辛いことがあったとき、日常会話でも使われています。
先輩
後輩
SNS
「メンブレ」がもっとも頻繁に使われるのがSNS。具体的な事例を見てみましょう。
負けまくってメンブレしたんで酒飲みます? pic.twitter.com/YOkkj99zzO
— ミイシェP (@ShayminP_) August 9, 2020
メンブレの英語は「mental break」だと間違い?
医療用語として「mental breakdown(神経衰弱)」という表現はありますが「メンタルブレイク(mental break)」といっても英語圏では通じません。
精神的に辛い状態を表現したい場合は「depressed(気落ちした)」「disappointed(がっかりした)」を使います。
・He will be disappointed if you do not come to his birthday party .
(君がバースデーパーティーに来なかったら、彼はがっかりするだろうね)
メンブレの類語は?
「メンブレ」とよく似た用語に「メンホー/メン崩」があります。こちらは「メンタル崩壊」の略。2010年前後に登場した用語ですが、「メンブレ」に比べて最近は使われる頻度が減っているようです。
愛用してた鞄が音をたてて壊れたー。
メン崩ー、メン崩ー。— モリシ (@morishi29) February 21, 2011
次々に生まれる流行語やネットスラング
SNSの隆盛により、「メンブレ」のような流行語やネットスラングのライフサイクルは、ますます短くなっています。広く世の中に浸透して長く残っていくのは、その中でもほんの一部。なじみがないうちは無理に使おうとせず、意味を理解しておく程度にとどめるのが賢明かもしれませんね。