ケイパビリティとは『企業の持っている強み』
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ケイパビリティは『企業の持っている強み』という意味の言葉です。「強み」というだけではよくわからないという人もいるでしょう。くわしく解説していきます。
ケイパビリティの意味をチェック
前述の通り、ケイパビリティには『企業の持っている強み』という意味があります。ここで言う強みとは、売れる商品多数保持しているとか、大きな工場を多数所有しているといった外的なものではなく、組織としての内面的な強さのことを指します。
どれだけ資産を持っているかではなくて、どれだけ組織的な能力を持っているかということなのです。例えば、次のような能力をケイパビリティと呼びます。
高品質の商品を安定して生み出している
高い技術力を持っている
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ケイパビリティの起源と定義
ケイパビリティという言葉が初めて使われたのは、アメリカのあるコンサルティング会社のシニア・アドバイザーらスタッフ3人が1992年に発表した論文においてでした。
競合している企業との差別化をはかり、組織に優位性を持たせることをケイパビリティと定義し、今後、他社と違う強みを作り出すことの重要性が増していくというのがこの論文の主旨です。論文発表以降、ケイパビリティに注目する企業が増えました。
業績を伸ばした企業のケイパビリティの事例
IT系の企業「アップル」は持っているデザイン力こそがケイパビリティであると自覚して、意識的にデザイン力を高めていきました。
具体的には優秀なデザイナーを積極的に雇用して、商品開発においても、デザインの良さを優先したのです。その結果、世界各地の消費者がその会社の商品を買うようになり、業績の向上に繋がりました。
ケイパビリティの英語は『capability』
ケイパビリティの英語は『capability』です。capabilityには能力、才能、特性、可能性、将来性などの意味があります。
経済用語としては企業の組織的な能力、強みを表していますが、もともとは幅広い意味を持つ言葉なのです。
実際のこの言葉がどのように使われているか、見てみましょう。
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人間の持っている究極の能力とは創造的な決断力です。
ケイパビリティとコアコンピタンスの違い
ケイパビリティという言葉と一緒によく出てくるのが「コアコンピタンス」という言葉です。英語では「core competence」と書きます。
これは、企業の核をなす能力や技術を表す言葉です。ケイパビリティが企業の持っているさまざまな強みを表すとすると、コアコンピタンスはもっとも基軸となる強みを表しています。
樹木にたとえるならば、幹がコアコンピタンス、根や枝や葉や花がケイパビリティといったところでしょうか。
ケイパビリティの使い方・例文
ケイパビリティという言葉、ビジネスシーンではどういう使い方をされるのか、見ていきましょう。
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ケイパビリティの意味を理解し正しく使おう
ケイパビリティの意味はわかったでしょうか?この言葉、会社だけじゃなくて、個人にも使うことができます。ケイパビリティの意味を理解して正しく使うことも、あなたのケイパビリティをあげることにつながりますよ。