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日の目を見るという表現、意味はご存知ですか?ちなみに新人君は、ちょっとズレたタイミングで使っているのがわかりますか?
今回は、日の目を見るの意味や使い方、類語や対義語、英語表現について解説します。
「日の目を見る」の意味は?
「日の目」とは太陽の光のこと。それまで暗かった場所に日が射す様子になぞらえた慣用句です。
長い間不遇だった人物が評価されるようになること。
「日の目を見る」の誤用、混同しやすい表現は?
まれに似たような表現や表記と取り違えるケースがみられます。以下に間違いやすい事例をご紹介します。
(誤)日の目を見るより明らか (正)火を見るより明らか
「日」「火」が同じ読みであること、「見る」が共通していることから、混同しやすい表現です。
「日の目」を浴びると表現することはありません。
このほか「日」を「陽」とする誤記も起こりやすいので注意しましょう。
「日の目を見る」の使い方
日の目を見るは、人物だけでなく物や作品に対しても使えます。また、偶然注目されたというより、長年不遇のまま努力した結果報われた、ようやく成功を手にしたという状況にふさわしい表現です。
具体的な例文を見てみましょう。
・その画家は日の目を見ることなく生涯を終えた。
・50年ぶりに日の目を見ることになった幻の映像作品。
「日の目を見る」の類語は?
日の目を見るには、いくつか類語や言いかえ表現があります。代表的なものをご紹介します。
脚光を浴びる
世間の注目の的になること。日の目を見るが長年の下積みや不遇の時代を経た上の成功を意味するのに対し、こちらは偶然話題を集めたり、人気が高まった場合にも使えます。
実を結ぶ
努力の結果、成功することを意味します。日の目を見るは、どちらかといえば世の中に広く影響する出来事や人物に対して使われるのに対し、こちらは身近な事柄に対しても使えます。
「日の目を見る」の対義語は?
日の目を見るの対義語には「徒労に帰す/終わる」や「憂き目にあう/見る」があります。
徒労に帰す/終わる
努力が報われず無駄になること。「帰す」「終わる」どちらも同じように使えますが、前者は「進展がなかった」後者は「成果が得られなかった」というニュアンスが強いです。
・新人教育に力を入れたにも関わらず早期に離職されて、結局徒労に終わってしまった。
憂き目にあう/憂き目を見る
辛いことや苦しい体験のこと。努力が報われないことはもちろん、災難に巻き込まれたり、不運に見舞われた場合にも使える表現です。
・真摯に主張を訴えたが、選挙では落選の憂き目を見た。
「日の目を見る」の英語表現
日の目を見るには、英語でもほぼ同じ意味で「see the light of day」という表現があります。ただし、これは物や作品が主語の場合。人が主語になる時は「生まれる」というまったく別の意味になります。
(彼の作品がようやく日の目を見た)
不遇の時期が長かったことを強調したい場合は「finally(ようやく)」や「at last(ついに) 」などを加えるといでしょう。
人物を主語にしたい場合は「be in the spotlight(世間から注目される)」が使えます。
(その歌手は、長いキャリアを経て初めて日の目を見た)
「日の目を見る」日がくるのを信じて
世の中には、すぐに結果がでなくても日の目を見ることを信じて頑張っている人が大勢います。努力が必ず実るとは限らないと斜に構えるのではなく、できることを精一杯続けていきたいものですね。