新人
先輩
予想外のトラブルに見舞われると、思わず右往左往してしまいますよね。先輩のように即座に冷静な対応ができるようになるには、相当経験を積む必要がありそう。
ところで右往左往という四文字熟語、正しく使えていますか?今回は意味や使い方、類語や対義語、英語表現についても解説します。
右往左往の意味は?
右往左往は、文字通り「右に左に行ったり来たりするさま」。意味は以下の通りです。
右往左往の使い方は?
右往左往は「する」と組み合わせて使うのが一般的。実際にウロウロと動き回っている場合はもちろん、動作を伴わなくても困惑したり混乱している状態に使えます。
「左往右往」と左右が逆になる表現もあります。意味はまったく同一ですが、右往左往に比べると、使われる頻度は低いです。
具体的な例文を見てみましょう。
・突然の停電でその場にいた全員が右往左往した
・出張先で想定外のトラブルに巻き込まれて右往左往した
右往左往の類語は?
右往左往の言い換えや類語には、以下の表現があります。
・周章狼狽(しゅうしょうろうばい)
「混乱する」「慌てふためく」は説明するまでもないかと思いますが、周章狼狽はあまり日常では使いませんよね。
「周章」「狼狽」ふたつの熟語を組み合わせた表現で、どちらも慌てて、うろたえる様子を指します。右往左往と意味はほぼ同じですが、周章狼狽の方がより強く「途方に暮れる」ニュアンスがこもっています。
右往左往と似ているようで違う表現
右往左往とよく似た表現に「東奔西走」があります。「東に西に走り回る」という文字の並びから、右往左往の類語と勘違いされやすいのですが、意味はやや異なります。
右往左往より、ポジティブな状況を表す表現といってよいでしょう。以下の例文のようなケースで使います。
先輩
上司
さらに「右・左」を使った四文字熟語に「右顧左眄(うこさべん)」があります。
同じように「右・左」を使っていても、意味や使い方はまったく違うので注意しましょう。こちらも使用例をチェックしておきましょう。
先輩
上司
新人
どちらもちょっと固い表現ですが、ビジネスでは当てはまる場面が多いかもしれませんね。
右往左往の対義語は?
右往左往の対義語としては「泰然自若」「冷静沈着」が挙げられます。どちらも慌てず落ち着いた様子を表します。
・彼はいつも冷静沈着で、どんな状況でも的確な判断ができる
右往左往の英語表現は?
右往左往を英語で表現したい時はどうすればよいでしょうか?そのものズバリの対訳はないので、状況に応じて表現を選ぶしかありません。混乱を表す「confusion」や「panic」を使うと、ニュアンスが伝わりやすいです。
具体例を見てみましょう。
(迷ってしまい焦って出口を探した)
「in a panic」を加えることで、焦ってウロウロした=右往左往した様子が伝わります。
(彼女はその質問にうろたえた)
「get confused about」「be confused with / by」などの表現は、物事や出来事に困惑したり、まごつく=右往左往する様子を表します。
ビジネスシーンでは右往左往しない冷静さを!
プライベートでもビジネスの場でも、右往左往するような状況には陥りたくないもの。仮にそうなっても、落ち着いて乗り切れる冷静さを身につけたいですね!