照準は使い方を間違いやすい言葉
新人
上司
新人
照準は、間違って使われやすい言葉のひとつです。
その代表例が「照準を当てる」ですが、なぜ間違いなのか皆さんはわかりますか?
照準について学び、正しい日本語を使用できるようになりましょう。
照準の意味とは「狙いを定めること」
照準の正しい使い方の前に、まずは照準の意味を確認しておきましょう。
一般的なシチュエーションでの照準は、大抵次のような意味になります。
・狙いを定めること
照準には、射撃で弾丸を標的に命中させるために、銃や大砲など狙いを定めるという意味もあります。
ビジネスシーンで使う機会はほとんどありませんが、照準の語源に関わる意味なので頭に入れておきましょう。
照準の語源・由来
照準は、目標を決めてそこに力を注ぐというようなニュアンスの文脈で用いるのが一般的。いたって日常的で平和な使い方をされる言葉ですよね。
しかし、照準の語源は「銃の照準器」。軍事関係の視覚技術に由来する、平凡な日常とは縁遠い語句が照準の本質になります。
普段滅多に使わない射撃の意味のほうが、照準の本来のニュアンスだったんですね。
照準の読み方は「しょうじゅん」
照準の読み方は「しょうじゅん」。
「照(ショウ)」と「準(ジュン)」を組み合わせた読み方です。
「照」をショウと読む言葉はほかに「照明」や「参照」。「準」を「ジュン」と読む言葉には「準備」や「標準」などがあります。
日常的に使う言葉と組み合わせて覚えると読み方を間違えにくくなります。
「照準を当てる」は正しい?使い方を例文で紹介
「照準を当てる」という使い方は間違いです。
照準はもともと「銃の照準器」のことでしたよね。引き金を引いたときに標的に当たるのは弾丸です。
照準器が的に向かって吹っ飛んでいくわけではないので「照準を当てる」だと変な言い方になってしまいますね。
照準の正しい使い方を例文でイメージしてみましょう。
上司
新人
先輩
上司
「照準する」なら正解ですが「照準にする」という使い方はしないので気をつけましょう!
照準の類語
照準は、使い方が難しいので「この言い方で正しいの?」と迷う場合もあるかもしれませんね。
そんなときには、潔くほかの言葉に言い換えてしまうのもひとつの手ですよ。照準の類語もこの機会におさえておきましょう。
・目標
「ゴールに定める」や「ターゲットを絞る」などカタカナを混ぜてみるのもいいですね。
「照準を合わせる」の英語表現
照準を英訳するときには次の単語が使えます。次に紹介するものは、すべて「照準」という意味をもっている単語です。
・aim
・aiming
・ranging
・collimation
「照準を合わせる」を英語で表現する場合は「aim at(めがける)」や「take aim(狙いを定める)」といえばOK。ニュアンスが伝わりますよ。
照準を正しく使おう
「照準を当てる」や「照準にする」は、照準の間違った用い方です。しかし、誤用だと指摘されなければ、違和感がそれほどないので間違いに気づくのは難しいかもしれません。
せっかく今日、誤用の正しい使い方を勉強したのだから、忘れないように積極的に使用してみましょう。
実際に使っていくことで、覚えた情報が実用に耐える知識に進化しますよ。