「誠にありがとうございます」とは「丁寧なお礼の表現」
誠にありがとうございます
フォーマルな感謝の言葉としてビジネスシーンではよく目にする表現です。会話の中よりも、挨拶の言葉やメールや手紙など文章の中で使われることが多いですね。
身近なところでは、デパートやスーパーに買い物に行ったときに、「ご来店、誠にありがとうございます」と店内放送で流れています。
「誠に」or「まことに」?
・誠にありがとうございます ・まことにありがとうございます ・誠に有難うございます ・誠に有難う御座います
この中でどれが正しいでしょうか。こんな質問をされても困りますよね。というかどれも見かける表現です。結論からいえばどれも間違いではありません。
「誠に」と「まことに」
漢字ではなくひらがなを使うべきという主張があります。理由は『「誠に」ではなく「真に」だから(真偽不明)』「日本で生まれた和語だから」など。
逆に漢字を使うべきという主張も。「ありがとうございます」がひらがなだけなので「誠に」までひらがなにしてしまうと締まらないという理由が挙げられています。
どちらも普通に使われている表現です。このページでは漢字表記に統一しますが、好きな方を使いましょう。
「ありがとうございます」と「有難う御座います」
ついでにこちらも解説しておきます。
「ありがとう」の語源は「有難い(めったにない)」。それを踏まえた漢字表記です。
語源の意味合いが薄れているため、ひらがな表記が望ましいとする主張があります。こちらもひらがなにするか漢字にするか個人の自由、もしくは社内で指導があるのであればそれに従いましょう。
パソコンやスマホで入力する場合はともかく、手書きの際に漢字表記するのは骨が折れそうです。
「誠にありがとうございます」の使い方・例文
「誠にありがとうございます」はどのように使われているのでしょうか。例文で確認していきましょう。
・本日はお招きいただき誠にありがとうございます ・ご注文いただき、誠にありがとうございます ・貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました
お客様用メッセージやフォーマルな手紙、挨拶の定番として使われています。
「誠にありがとうございます」の言い換え
感謝の気持ちを表す表現は挙げたらきりがありません。「誠に」のように「ありがとうございます」につく言葉に「本当に」があります。
本当にありがとうございます/ございました
「誠に」とは違い、会話の中でも使われる表現。フォーマル度でいえば、「誠に」の方が上ですが、その分気軽に使いやすい表現です。
「非常にありがとうございます」?
「非常にありがたい」「大変ありがたい」と言っても違和感がないのに、「ありがとうございます」と付けるとちょっと違和感がありますよね。間違いではないですが、慣習的にあまり使わない表現なので、「誠に」「本当に」を使った方が無難でしょう。
ビジネスシーンで活躍
「誠にありがとうございます」は真心を込めて感謝の気持ちを伝える表現。加えてフォーマルな表現でもあるので、ビジネスメールや挨拶で使っていきましょう。