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ジェネラルの意味とは?ゼネラルとは違う?ビジネス、医療、英語における使い方も解説

ジェネラルとは『一般的な』『総合的な』こと

新人

B社の山田さん、来期からジェネラルマネージャーになるらしいんですけど、昇格なんですか?降格なんですか?
総責任者ってことだから昇格よね。

先輩

新人

そういえば、ジェネラルマネージャーってゼネラルマネージャーとは違うんですか?

ゼネラルマネージャーは、カタカナ用語が普及している現代の日本においてはときどき耳にする役職名でしょう。この『ゼネラル』は、実は『ジェネラル』と同じ。しかし、この表記の違いや、ジェネラル(ゼネラル)の意味を意識して考える人は少ないのではないでしょうか。

今回は、ジェネラルの意味、英語表現、使い方などをわかりやすく解説します。

ジェネラルの英語の意味

ジェネラルは英語で『general』と表記し、こんな意味をもつ単語として使われています。

■一般の
■全般の
■全面的な
■専門家ではない
■将軍 など

それでは、generalを使った熟語も少し紹介しておきますね。

■general account(一般会計)
■general cach account(総合預金口座)
■general meeting(総会)
■general hospital(総合病院)
■general merchandise(雑貨) など

なお、英語の表現で、インジェネラル(=in general)がありますが、これは「一般的に~だ」「概ね合っている」の『一般的に、概ね』を意味する言葉です。

■In general, Japanese are weak in English conversation.
(一般的に、日本人は英会話に弱いです。)

日本語においてのジェネラルの意味

日本語のおけるジェネラルは、分野によって意味合いが異なってきます。ここでは各分野でどんな意味で使われているのかを解説します。

ジェネラルの意味①:ビジネスでは『総合的な』

ビジネスシーンにおいてのジェネラルは、『総合的な』『全体的な』を意味することが多いです。一般的に『ジェネラル〇〇』といった使い方をしますが、わかりやすい例も紹介しておきますね。

ジェネラルマネージャー

日本では、『ジェネラル』ではなく『ゼネラル』ということも多いです。一般企業では『総責任者』、ホテル業界では『総支配人』など、各部門の責任者や、組織全体の責任者としての役割をもった人を指します。

ジェネラリスト

広範囲に渡る知識・経験・技能を持つ人をジェネラリストといいます。

たとえば、前項のジェネラルマネージャーも、いろんな部門の仕事内容や状況を把握しなければならない立場なので、ジェネラリストです。また、会社の全従業員の情報を管理している総務や人事、会社のトップにあたる役員もここに分類されます。

ジェネラルの意味②:医療では『一般の』『総合の』

医療業界においてのジェネラルは『一般の』『総合の』ですが、『専門的ではない』といった意味合いが強くなります。では、医療業界でよく登場するジェネラルを3つ紹介しておきます。

ジェネラルホスピタル

『ジェネラル(=総合の)』+『ホスピタル(=病院)』で、『総合病院』となります。このような医療機関は、一つの病院内に、内科、外科、放射線科、麻酔科、皮膚科、眼科など、さまざまな診療科を設けているのでジェネラルとなるわけです。

ドクタージェネラル

ドクタージェネラルを日本語にすると『総合診療医』となります。内科的治療には内科医、外科的治療には外科医など、一般的にはそれぞれを専門とする医師が診療を行います。

しかし、救命救急センターのように、一か所にいろんな疾患の患者さんが運ばれるところには、どんな疾患の治療もできる総合的な医師が在籍しています。このように幅広い知識と技術をもった医師をドクタージェネラルといいます。

ジェネラルアネステージア

ジェネラル(=全体的な)、アネステージア(=麻酔)ということで、ジェネラルアネステージア(=Generarl anesthesia)は全身麻酔を意味します。

それに対し、部分的な麻酔(局所麻酔)は『Local anesthesia』といいます。

ジェネリック医薬品の名前の由来にもなってる?!

現代ではジェネリック医薬品も幅広く知られるようになりました。このジェネリックは『一般的な』の意味で使われています。

新しく開発された薬が『新薬(先発医薬品)』と呼ばれる薬になるわけですが、その新薬と同じ有効成分で作られる薬が『後発医薬品』で、これがジェネリック医薬品にあたります[efn_note]参考:ジェネリック事典|沢井製薬株式会社[/efn_note]。

新薬は、新しく開発しなければならないため、研究開発費、臨床試験費用など、莫大な費用が必要となるために高額となります。一方、ジェネリック医薬品は、これらにかかる費用が削減されるため、安価での提供が可能となっているわけです。

ジェネラルの意味③:介護では『どの分野でも共通の技術・原理・活動』

介護分野には、『ジェネリック・ソーシャルワーク』という言葉があります。これは、障害者、高齢者、自動といった専門分野に限定することなく、どの分野においても共通する技術・原理・活動を意味して使われています。

ジェネラルの意味④:軍事関連では『将軍』

軍事関連用語においてのジェネラルは『将軍』を意味します。たとえば、アメリカの軍隊においての階級を、上から順番に英語で表すと次のようになります。

①General(大将)
②Lieutenant General(中将)
③Major General(少将)
④Brigadier General(准将)

ジェネラルの対義語

ジェネラルが『一般的な』『総合的な』を意味するので、それに相対する言葉としては、『特別の』『専門の』を指すスペシャル(=special)があてはまります。

[ビジネス版]ジェネラルの使い方・例文

ジェネラルは、状況や状態を表現するよりも、何かの名称として使われることの多い言葉です。そのため、会話での使い方には迷わないと思いますが、参考までにどのように使われるのかを例文で紹介しておきます。

例文1
将来はジェネラルドクターになりたいと思っているため、総合病院に勤務していろんな科をまわり、多くの知識や技術を身に付けるつもりだ。
例文2

Aさん、ジェネラルマネージャーのくせに、各課の現状知らなすぎるわよね。
例文3
システム開発、Webサイトの作成・運用、インターネットサポートサービスなど、いろんなことを手掛ける会社として事業を行っていくため、会社名はジェネラルは絶対に入れて考えたい。

各分野のジェネラルの意味を正しく理解しよう

どの分野でも、ジェネラルは専門ではないということを表現しています。しかし、各分野で『一般な』『総合的な』『全体的な』などニュアンスが異なるので、正しい意味で解釈できるようになってください。