「順次」とは「順に」という意味
順次発送いたします
通販や郵便を利用する際によく目にするメッセージですよね。これは送る品の準備ができ次第、順に発送していくという意味です。
「順次」とは「順に」という意味です。日常からビジネスシーンまで幅広く使うワードではないでしょうか。
また、人の名前としても使われています。ちょっと上の年代の人に多いイメージ。ちなみにテキトーな言動が売りのタレント、高田純次さん、グロテスクな描写を得意とする鬼才漫画家、伊藤潤二さんも「じゅんじ」ではありますが漢字が違います。
「順次」の使い方・例文
「順次」の使い方を例文で確認していきましょう。
・順次対応していくので少々お待ちください ・無料配布を順次廃止していくことが決定した ・順次公開していくのでお楽しみに ・順次進行は簡単だから習得するようにね
「順次」は少々フォーマルな表現なので、日常会話で使うと違和感があるかもしれません。「順に回していって」というところを「順次回していって」というと「順次さん」がしゃしゃり出てくるかも…というのは冗談ですが、普通に「順番」を使った方が無難です。
書き言葉で使われることが多く、ビジネスシーンでも会話で使う際は聞き取られないことがあるかもしれません。人や状況を見て「順番」や他の表現を使いましょう。
音楽用語で、隣り合った音階の音へ移動することを「順次進行」といいます。比較的簡単でポピュラー音楽ではよく使われているようです。
「順次」の類語
「順次」の言い換え表現にはどのようなものがあるのでしょうか。いくつか紹介していきます。
・逐次(ちくじ) ・逐一(ちくいち) ・随時(ずいじ)など
「逐次」はあまり聞かない表現ですが、「順次」と同じく「順を追って」という意味があります。
また、「逐次」と似た表現の「逐一」は比較的よく使うのではないでしょうか。
・順次報告してください ・逐一報告してください
「逐次」と違い、「逐一」は「順次」とは少々意味が異なります。「逐一」も「順を追って」という意味を持ちますが、「漏らさず全部」という意味合いが強い表現。「逐一報告」は最初から最後まで、何から何まですべて報告するということです。
「随時」は「順次」と語感こそ似ていますが、まったく意味の違う言葉。「随時」の意味は「いつでも」。「随時報告」は時々報告してください、という意味になります。
「順次」の英語表現
「順次」を英語に訳す際には中学校で習うあの表現が使えます。
We will update you as soon as we can ⇒情報が入り次第、順次お伝えしていきます
「as soon as(するとすぐに)」は「順次」の持つニュアンスを正しく表現できていると思います。また、発送に関しては、「first come first served(先着順)」がよく使われます。
類語表現も一緒に
「順次」はよく目にする表現であり、意味も難しくはないので、「逐一」や「随時」などの似た言葉も一緒に覚えておくといいでしょう。