「構いません」とは「気にしない」を丁寧にした言い回し
「構いません(かまいません)」は日常会話でもビジネスシーンでもよく耳にする言い回しです。人によっては口癖のように連発している人もいるのではないでしょうか。
「構いません」は「気にしない」を丁寧にした表現。
相手のお願いや謝罪を受け入れる際の返答や、何か選択肢がある際に自分はどちらでもいいと意思表明する際などに使用します。
よく使われている表現なので、今さら学ぶことはないと思うかもしれません。しかし、実は「構いません」は使い方によっては失礼になってしまう表現。注意点を含めた詳しい使い方を見ていきましょう。
「構いません」の使い方
「構いません」は「気にしない」という意味で広く使用されています。具体的にどのように使われているか例文で見ていきましょう。
・「明日までにサンプルをいただくことは可能でしょうか」「構いません」 ・「お待たせして申し訳ありません」「構いませんので」 ・「缶コーヒーとお茶どっちがいい?」「どちらでも構いません」 ・「古いタイプで構いませんので譲っていただけないでしょうか」
使い方によってはぶっきらぼうな印象を与えてしまうかもしれません。それが「構いません」を使用する上で注意してほしい点です。
「構いません」の使用上の注意
「構いません」は丁寧な表現ではあるものの、目上の人には使わない方がいい表現とされています。シーンや言い方によるところはありますが、敬意を持って接したい相手に対しては言い換えた方がいいでしょう。
「構いません」の類語
「構いません」はどのような言葉に言い換えることができるのでしょうか。見ていきましょう。
・問題ありません ・差し支えありません ・大丈夫です ・結構です など
「構いません」と同様によく見聞きするフレーズばかりですね。この中であれば「差し支えありません」がもっとも丁寧な表現とされています。
「結構です」については以下をチェック!
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“構います”という表現はアリ?
「構いません」は「構う」の否定表現。「構う」には「気にする」「気に掛ける」という意味があるので、「構います」が「気にしない」となるのは理解できます。
しかし、「構う」を丁寧にした表現、“構います”はあまり聞いたことがありません。「構いません」の反対の意味で“構います”は一般的に使わないので注意。
「構いませんか」の使い方・例文
「構いません」は疑問形にして「構いませんか」とすることもありますよね。「気にしませんか」という意味で難しくはありませんが、一応使い方を例文で見ていきましょう。
・缶コーヒーの代わりにお茶でも構いませんか ・代替案はこちらで構いませんでしょうか
「構いませんでしょうか」は「構いませんか」をより丁寧にした表現。
また、「構いません」と同様にシーンによって「よろしいでしょうか」「差し支えないでしょうか」「大丈夫でしょうか」などに言い換えることができます。
「構いません」の英語表現
「構いません」は使われるシーンによってニュアンスが違うので、英語に訳すときもシーンによって変わってきます。
・I’m totally ok with that. ⇒お願いを受け入れるとき ・Don’t worry about it. ⇒謝罪を受け入れるとき ・Either is fine. ⇒どちらでも構いません
また、身近な表現としては、「no problem」も。これはお願い・謝罪受け入れどちらのシーンでも使用できる便利な表現です。
よく使うからこそ正しく使おう
「構いません」は日常会話でもビジネスシーンでもよく使います。頻出フレーズだからこそ、意味や微妙なニュアンスを知って適切に使いこなしましょう。