シノプシスとは、大まかなストーリーのこと
シノプシスとは、ストーリーを大まかに、簡潔にまとめたもの。ここでは、シノプシスという大きな会社…ではなく、映画やドラマ、ビジネスでも使えるシノプシスの意味や書き方を解説します!
シノプシスの意味
シノプシスとは、英語の「synopsis:映画や演劇のあらすじ」に由来しています。意味もそのまま使用され、演劇やテレビ業界などではよく聞く用語です。
映画・ドラマのシノプシス
あらすじ、概要などを示すシノプシスは、映画やドラマなど演劇のシーンでよく使用されます。演じるもの以外でも、小説や漫画などストーリーあるものにはつきものです。
「 シノプシスだけでミーティングに回します」
仕事・レポートのシノプシス
上記のように、エンターテイメントのみにシノプシスを使用するわけではありません。仕事やレポートにも用いられます。レポートでも仕事の資料でも、その要約となるものをシノプシスといいます。
「提出されたレポートのうち、優秀なもののシノプシスを発表しよう」
シノプシスとプロットの違い
シノプシスと混同しがちなのが、プロット。プロットとは、物語の筋や概要のこと。どちらも物語のあらすじに関する言葉で、「概要」の訳語が当てられますが、プロットはシノプシスを語るための設計図とも言えるものです。「このとき誰々が来てどうなった」という筋道が分かるのがプロットなので、使い分けが必要です。
シノプシスの例
実際にシノプシスの例を見ていきましょう。
これが物語のあらすじ。本で言うなら結末近くまで書かれていますね。これが、シノプシスです。ケンタがどのような人物であるか、どんな経験をしていくのかが端的に述べられています。このケンタの物語をプロットにすると、少し違うものになります。
プロットの例
次に、同じストーリーをプロットで書いていきますので、違いを比較してみてください。
プロットは先ほどのシノプシスより具体的に書かれていることが分かりますね。「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」のように5W1Hが登場します。さらに、「そして、こうして」といった因果関係が発生し、ストーリーの骨組みや道筋、展開していくものがプロットです。
シノプシスの書き方は?
それでは、シノプシスはどのように書けば良いのでしょうか。書き方のポイントを見ていきましょう。
全体を見渡せるものにする
シノプシスは物語の内容や形式を描いたスケッチ。「これを読めばストーリーの特徴やスタイルが明らかになる」というものを作りましょう。つまり、広告や予告編などのように「引き」を作るのではなく、肝心の結末以外は全体を見せてしまうのが良いです。
メインキャラの紹介、ストーリー上での危機や葛藤を含める
シノプシスには登場人物の紹介と、彼らがどのような困難にぶつかり、どのような葛藤を越えていったのかを書きましょう。特にストーリーは危機や葛藤があって初めて深みが出ます。ここを一味違うものにできれば、ストーリーもグッと面白くなるはずです。
シノプシスの類語・関連語
シノプシスにはプロット以外にも、類語や関連語があります。ストーリーを作る業界では知っておくべき単語ばかりですので、ここでご紹介していきましょう。
シナリオ
シナリオは、脚本のこと。シノプシスからストーリーが完成し、それを表す最終形です。人物の動作やセリフ、場面構成が書かれています。また、脚本のような物質ではなく、「成功へのシナリオ」のように計画の道筋をシナリオと呼ぶこともあります。
ストーリーライン
ストーリーラインとは、ストーリー展開や筋のこと。プロットをこのように呼ぶことがあります。プロットと併せて、このストーリーラインも覚えておきましょう。
シノプシスで要点を伝えよう
シノプシスは主に映画やドラマに関わる人、小説などを書く人など、ストーリー制作に関わる人が使う用語。しかし、ビジネスでも、資料の要約に関して使える言葉です。資料作成やプレゼンで「分かりやすく要点を伝えていこう!」というなら、シノプシスの書き方を参考にするのがおすすめです。
ぜひ、シノプシスを活用して、さらにできるビジネスパーソンになりましょう!