ジャストアイデアとは、思いつきのこと!
「ジャストアイデア」の意味は「思いつき」。「あれ?思っていた意味と違う」という方もいるのではないでしょうか?「ジャストアイデア」は10年以上前から使われている定番のビジネス用語ですが、意味が分かりにくいと言われているカタカナ語でもあります。
この記事では「ジャストアイデア」の意味や使い方を詳しく解説していきます。間違って「ジャストアイデア」を使っていないか、確認してみてください。
ジャストアイデアの意味
日本語の「ジャストアイデア」を英語表記にすると、「Just an idea」になります。カタカナをそのまま英語にした「just idea」では間違いです。英語で数えられるものには「a」や「an」が付くのは学校の英語の授業で習いましたよね。
「idea」も可算名詞なので前に「an」が付いて「Just an idea」となるのですが、海外で「It’s just an idea.(これは思い付きです)」が使われることはあまりありません。「I have an idea.(アイデアがあるよ)」や「I just come up with an idea(アイデアを思いついたよ)」という方が伝わりやすいです。
ジャストアイデアはいい意味?悪い意味?
「ジャストアイデア」は「単なる思いつき」「ちょっと頭に浮かんだこと」というような軽い意味合いの言い方です。
「ジャスト」→「ちょうど。きっかり。」から、「タイミングよく思いついたナイスなひらめき!」や「ぴったりなアイデア!」、などの意味を連想していた方もいるかと思います。しかし、残念ながら「ジャストアイデア」はあまり良い意味の言葉ではありません。
「ジャストアイデア」と言われても、ようは「単なる思いつき」と宣言しているだけなので、過剰な期待はしない方が無難です。
ジャストアイデアの使い方・例文
「ジャストアイデア」の意味はつかめましたか?この見出しでは「ジャストアイデア」の使い方を例文でみていきましょう。
「ジャストアイデアですが…」
「ジャストアイデアですが…」は自分の考えに自信がない時によく使われる言い方です。「意見は言うけど、単なる思い付きレベルだから過度な期待はしないでね」というような含みがあります。
自分の意見に、他者から細かい指摘や反論を受ける可能性が高い時に、「単なる思い付きだから」と逃げ道を用意しておくために使われることもあります。
例文①
A:「このアイデアもジャストアイデアですが、うんたらかんたら~」
A:「またまたジャストアイデアですが、うんたらかんたら~」
B:「ジャストアイデア、ジャストアイデアうるせえよ!逃げ道用意する前に、ちったぁ下調べしてから会議に出席しろ!」
例文②
B:「いいアイデアじゃないか。身近な人に見てもらえれば子どもたちもモチベーションを維持しやすくなるんじゃないかな。ジャストアイデアなんで予防線張らずに自信持って発表しろよ」
「それ、ジャストアイデアですよね」
「それ、ジャストアイデアですよね」は「相手の意見が単なる思い付き」だと指摘するときに使う言い方です。誉め言葉ではないので上司や取引相手に使うのはNG!
例文①
B:「それ、ジャストアイデアですよね。本当にやったら首とびますよ」
A:「お前こそ、上司相手にその口の利き方はいかがなものか。査定マイナスにすんぞ~」
B:「そんなぁ~」
例文②
B:「それ、ジャストアイデアですよね。一夫多妻制にしたところで若者の収入が増えなければ若者は結婚できませんし、無理矢理子どもつくったところで子どもの貧困問題が深刻化するだけですよ」
A:「正論だが、君は冗談もわからんのか。いっちょ前に目上の者に意見できるとは君も偉くなったものだな!」
ジャストアイデアの類語・関連語
「ジャストアイデア」の意味や使い方は確認できましたか?次は「ジャストアイデア」の類語・関連語をみてみましょう。
フラッシュアイデア
「フラッシュアイデア」は、「フラッシュ(閃光)のように頭に急にひらめいたアイデア」という意味。「フラッシュ」と略して使われることもあります。
「今フラッシュしたんだけどさ~」や「「フラッシュアイデアにしては良いと思うんだけど・・・」というように、「ジャストアイデア」と同じような意味合いで使われます。
ジャストサイズ
「ジャストサイズ」はちょうどぴったりの寸法、容量のこと。衣服のサイズが体にぴったり合っているときに使われることが特に多いです。
ジャストアイデアカナエ
「ジャストアイデアカナエ」はyoutuber。本人が思いついたこと、面白いと感じたこと、思い出、趣味などのジャストアイデア動画をアップロードしているようです。ゲームの動画が多いです。
ジャストアイデアは使い方注意のビジネス用語
「思いつき」という意味の「ジャストアイデア」は、あまり前向きな使い方ができないビジネス用語です。
自分のエクスキューズに使うのはありですが、連発するのは自分の評価を下げてしまうのでいただけません。また、上司や取引先など、他の人に言う時には失礼になるので要注意。「ジャストアイデア」は十分に気をつけて使いましょう!