トラックバックとは、リンクお知らせ機能
ブログを書いたことがある人なら、「トラックバック(track back)」という言葉を目にしたことがあるはず。これは、簡単にいうとブログにつけたリンクをお知らせしてくれる機能のことです。
リンクというのは、他のWEBページにジャンプするための仕組みのことです。もし誰かがリンクをつけたら、それを教えてくれる機能がトラックバックなのです。
トラックバックについて具体的なイメージが持てるよう、図解を交えつつ意味を解説していきます!
トラックバックの意味
ブログを書くときには、誰かの記事を参考にしたり、引用したりすることがあります。
そんなときはリンクとして引用元・参照元のURLを貼りたいのですが、いちいち次のようなやりとりをするのはちょっと面倒ですよね?
「あなたのブログで私の記事を引用したなら、リンクを貼ってくれないでしょうか…?」
「自分のブログで記事を引用したので、リンクを貼らせてもらいました」
トラックバックとは、こういうコミュニケーションが不要になる便利な機能なのです。トラックバックは、自動的に「リンクしました」と知らせてくれる仕組みです。
要するに、黙って人のものを引用するのはマナー違反なので、引用元のお相手にお知らせしましょう、ということでできた機能です。こうした必要性については認識しておくと良いでしょう。
[図解]トラックバックの仕組み
Aさんが書いたブログを参考にして、Bさんが自分のブログを書いたときのトラックバック
Bさんは、Aさんのブログを参考にしています。したがって、記事内にはAさんのブログにジャンプするリンクを貼ることがマナーです。勝手に人の情報を使うわけにはいかないからです。
多くのブログにはトラックバック欄があるので、リンク先のURLを貼ると、相手であるAさんには「トラックバックされましたよ!」という通知が送られます。
さらに、Aさんのブログには自動的にトラックバックした人の記事が表示されます(※相手が拒否設定してなければ)。
こんな感じで、Aさんの側にもトラックバックした人の記事が反映されます。
Bさん以外にも、Aさんのブログを参考にして記事を書いた人がいれば、そちらも表示されることになります。
トラックバックを使うときは、きちんとブログ内容に関連があることがルールです。何の関係性もないのにリンクを貼ってトラックバックを要求してしまうと、迷惑行為になってしまうので注意してくださいね。
トラックバックの例文
トラックバックという言葉は、「トラバ」や「TB」と略されます。トラックバックって、けっこう言いにくいですからね…。
トラックバックという言葉のリアルな使い方について、例文とともに確認してみましょう!
「トラックバックの機能があるから、いちいちリンクを貼ってとメールでお願いしなくて済みます」
「TBを送信してくれた人の中から抽選で和牛5kgをプレゼントします!」
「企業ブログでトラバを上手に使えると、自社のPRになるんだけどなぁ」
こんな感じで使っていけるワードです。これで「トラバ」「TB」という略語に遭遇しても、しっかり意味を理解できそうですね!
トラックバックの類語・関連語
トラックバックという言葉を使うときは、関連して覚えておきたいワードがいくつかあります。業界によっては全然違った意味になることもあるので、この機会にチェックしておきましょう!
ピンバック
ピンバックも、トラックバックと同じようにリンク先に通知をする仕組みのことです。WordPress限定で使われるワードになります。
基本的な仕組みはトラックバックと類似していますが、トラックバックでは自分でリンク先のURLを入力する必要があります。
一方、ピンバックでは「投稿中からリンクしたすべてのブログへの通知を試みる」という設定があるので、完全に自動で通知を送ることも可能です。
トラックバックPing
トラックバックしたとき、相手に送られる通知のことを「トラックバックPing」または「トラックバックピング」と呼びます。
もしあなたがブロガーなら、トラックバックがついたときには、トラックバックPingが送られてきます。これがあれば自分のブログが引用・リンクされたのだとわかります。
トラックバックスパム
通常、WEBサイトにリンクをつけるときは内容に関連があるべきなのですが、ランダムにトラックバックを要求してくるスパムがあります。
「ブログ内容は関係ないから、とにかくトラックバックを使いまくってユーザーを集めたい」
こういう意図があるわけですね。
悪質な手法をトラックバックスパムと呼び、「トラバスパム」と略すこともできます。対策方法としては、承認しなければトラックバックの結果を表示させない設定にすることなどが挙げられます。
トラックバックカメラ
トラックバックカメラとは、「トラックの後ろにつけるカメラ」のことです。「トラックバックモニター」といわれる場合もあります。いずれもブログとは関係のないワードですね。
トラックなどの大型車などでは後方が確認しにくいですし、死角も多くなります。トラックバックカメラには、夜間でも使える暗視機能がついたものなど、いろいろなタイプがあります。
[番外編]映像業界の「トラックバック」
トラックバックといえばブログの機能!というイメージが先に浮かぶものですが、映像業界では少し違った使われ方がされています。
トラックバックとは、カメラで映像などを撮影するときに、被写体から遠ざかりながら写す方法を指します。映画などでも、後ろにゆっくりバックしながら撮影しているシーンはたくさんあります。
逆に、被写体に近づきながら撮影するときは「トラックアップ」といいます。こうした技法を知っているだけでも、映像を楽しむ視点がプラスされる感じがしますよね!
トラックバックを活用してブログを運営
トラックバックはむやみやたらに送ると迷惑ですが、きちんと記事内容に関連があれば、双方にとってメリットがあるものです。
引用元はリンクを貼ってもらうことで露出が増えますし、引用した側のブログも相手サイドに表示されるからです。
トラックバックは面倒な作業というイメージを払拭し、ブログ運営者は有効活用してみてください!