ワーカホリックとは『仕事中毒』のこと
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ワーカホリックとは、中毒になったように仕事にのめりこむことを指す言葉です。上の会話のように、仕事をしている人、あなたの会社にはいませんか?
中毒のように仕事を続けることは、『過労死』という恐ろしい結果を招く要因の一つにもなります。そして、ワーカホリックは、あなたの家族がなってしまう可能性もゼロではありません。
ここでは、言葉の意味や使い方だけでなく、ワーカホリックの症状や対処法もわかりやすくまとめたので、知識としてしっかり身につけていってください。
ワーカホリックの意味をチェック
ワーカホリックがどのようなものか理解するためには、意味をきちんとわかっていなくてはなりません。類語や英語での使い方も含めてチェックしておきましょう。
ビジネスシーンにおいての意味
ビジネスシーンでのワーカホリックとは『仕事中毒』を指し、自分自身だけでなく、同僚や家族など、周りの人達も犠牲にしながら仕事をしている状態を表します。
一心不乱に仕事をしている人たちの中には、好きで仕事をしている人もいるでしょう。しかし、多くの場合、ワーカホリックの人は『好き』という心理よりも、『やらなくてはいけない』『仕事をしていないと不安』という気持ちに駆られているとされています。
ワーカホリックの類語
カタカナ用語はすべての人に通じるとは限らず、言葉の意味を知らない人も多いもの。ワーカホリックも例外ではありません。通じなかった場合には、次の言い換え表現を使うことができます。
・勤勉家
・働き蜂
・働きすぎ
・過労
・働き中毒 など
ワーカホリックの英語は『workaholic』
英語では、『働かないと落ち着いていられない人』に対し、『workaholic(ワーカホリック)』が使われます。英文ではこんな感じで使います。
■You’re a workaholic.(あなたは働きすぎです。)
■He is a workaholic.(彼は仕事中毒者です。) など
[ビジネス版]ワーカホリックの使い方・例文
ワーカホリックは、難しい意味のカタカナ用語ではないので、使い方には困らないかもしれません。しかし、間違って使ってはちょっと恥ずかしいので、例文でチェックしておきましょう。
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ワーカホリックに陥る人の特徴
ワーカホリックの意味がわかっても、実際には「どんな状態のことをいうの?」と思う人もいるでしょう。そこで、ワーカホリックに陥る人の特徴をいくつかピックアップしてみました。
①休憩をとらずに仕事をしている
ワーカホリックになっている人の多くは、昼休みもとらずに仕事をしているものです。中には昼食を食べない人もいます。
その心理は、「休憩するとサボっていると思われるのでは?」「仕事が終わらない気がする」「デキる人をアピールしたい」などさまざま。特に忙しいわけではないのに休憩をとらない人はワーカホリックになっている可能性があります。
②忙しくなくても残業をしている
こんなタイプの場合、大きな原因として次の3つがあげられます。
①仕事をしていないと落ち着かない。
②効率が悪くて仕事が終わらない。
③仕事を切り上げるタイミングがわからない。
①は心理的な要因ですが、②と③は仕事のやり方を改善すれば解決する可能性があります。様子を見ていて、②と③が原因と思われる場合は声をかけてあげるのもいいでしょう。
③完璧主義者である
このような人は、自分自身が完璧にこなせたと感じるまで仕事をやり続ける傾向にあります。また、自分の仕事以外でも、完璧だと感じることができなければ手をだして、完璧に仕上げようとします。これもワーカホリックの人の特徴といえます。
④頼まれると断れない性格である
「断ったら二度と頼まれなくなるかも…」「冷たい人だと思われたくない…」「頼ってくれたのに断ったら申し訳ない…」などの気持ちから、頼まれた仕事はどんどん受ける人がいます。
『責任感が強い』『真面目すぎる』『気が弱い』といった性格の人が、頼まれたら断れない傾向にあるといえます。
結果、仕事量が増え続け、仕事を切り上げるタイミングを失います。さらに、このような性格の人は、人に頼むという発想がないため、無理をしてでも自分でなんとかやり遂げようとします。これも一種のワーカホリックです。
⑤仕事を理由に誘いを断る
それほど忙しくないのに、「仕事だから…」と、飲み会や遊びの誘いを断る人もワーカホリックの傾向にあります。ただし、人との付き合いが苦手で仕事を理由にしている場合もあるので、一概にはいえません。
ワーカホリックで周囲に迷惑がかかることも…
ワーカホリックは自分自身だけの問題ではなく、時には周囲に迷惑がかかっている場合もあります。ここでは、どんな影響を及ぼす可能性があるのか簡単にまとめてみました。
家族・恋人と過ごす時間が減る
付き合っている彼氏が、デートの約束をしているのにいつも仕事を優先にする人だった場合、一緒に過ごせる時間が減ってしまいます。また、結婚の話が出ても「いつも家にいないのではないか」「家族で過ごせる時間がないのではないか」と女性は不安になり、別れ話に進展する場合もあります。
また、夫がワーカホリックの場合、休みも家にいないことが続くと、家族関係がギクシャクし、家に居場所がなくなることもあります。その結果、さらに仕事にのめりこむという悪循環に陥る可能性が高くなります。
同僚が帰宅しにくくなる
同僚が仕事とプライベートをきっちりわけるタイプの人であれば問題ありません。しかし、気が弱い性格の人や、遠慮がちな人は、残業している人より先に帰ることに気が引けてしまいます。その結果、同僚の中に帰りたくても帰れない人がでるといった状況が発生します。
体調を崩すと仕事に穴が開く
ワーカホリックは過重労働です。寝る時間も削って仕事をすると、もちろん体調を崩します。悪くすると過労で入院です。そうすると仕事に穴をあける結果となり、他の人にしわ寄せがいくといった迷惑をかけることになります。
ワーカホリックは治せる?
ワーカホリックは、なったら最後というわけではなく、さまざまな方法で治すことができます。ここでは、比較的簡単に取り組めそうな方法をまとめています。家や職場で「ワーカホリックでは?!」と思う人がいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。
休みの日は仕事をしない
ワーカホリックを治すのにとても重要なのは、プライベートと仕事の時間をきっちりわけること。仕事をしないと不安になる人が休みをとるのは難しいと感じるかもしれません。そんな場合は、休みの日に仕事以外にやるべきことを見つけて実行するのも一つの方法です。
家の片付けをする、大掃除をする、DIYをするなど、なんでもいいんです。仕事を忘れてプライベートな時間を充実させてみましょう。
仕事以外の楽しみを見つける
映画、音楽活動、釣り、スポーツ、ジムに通うなど、仕事以外に楽しめる場を見つけるのも一つの方法です。そのほか、ちょっと遠くのお店に外食に行ったり、小旅行に行ったりすると、いつもとは違った風景を目にし、いつもとは気分も変わるのでオススメです。
症状が重い場合には心理カウンセラーに相談
仕事をしていないと不安で落ち着かないといった、重いワーカホリックの場合、専門家の手が必要な場合が多いです。気分転換をするために何かを初めても、結局は仕事が気になってしまいます。ここまで進むと自分一人では解決しきれません。
家族や同僚に「仕事依存症かな?」と思うような人がいたら、心理カウンセラーのアドバイスを受けるよう勧めてみてください。
ワーカホリックにならないよう息抜きしながら上手に仕事をしよう!
ワーカホリックは、自分自身で意識するだけで予防につながります。自己診断で「ワーカホリックかも?」と思い始めたら、即座に息抜き方法を考えましょう。
また、ワーカホリックは、体調を崩すだけでなく、心の病であるうつ病に進行する場合もあります。うつ病になると回復にも時間がかかる可能性があり、家族の負担も増えます。ワーカホリックを甘くみず、重症にならないうちに、早めに対処することをオススメします。