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トライアンドエラーとはどんな意味?英語や類語、仕事で役立つ使い方も徹底解説

トライアンドエラーとは『試行錯誤』のこと!

先輩

いい感じでホームページが仕上がったじゃない!時間をかけて、トライアンドエラーした結果だね。
エラー…間違いが多かったですか?

新人

先輩

違う違う。トライアンドエラーは試行錯誤ってこと。いい仕事はするようになったけど、わからないカタカナ用語はまだまだ多いわね。

カタカナ用語のトライアンドエラーは、実は和製英語。正しくは『トライアルアンドエラー』ということを知っていますか?

トライアンドエラーの日本語での意味は、『試行錯誤』となります。仕事だけでなく、日常的にも試行錯誤を繰り返すことはたくさんありますよね。

トライアンドエラーというカタカナ用語を、どのように使えばいいか迷ってしまう方もいるかもしれません。今回は、間違った使い方をしないよう、トライアンドエラーの正しい意味をしっかり学んでいきましょう!

トライアンドエラーの意味をチェック

ビジネスシーンだけでなく、恋愛、就職活動、趣味、家事など、人生において試行錯誤を繰り返しているものです。それこそが『トライアンドエラー』ですが、ビジネス上ではどんな意味で使われるのでしょうか。ここでは英語の意味もあわせてチェックしておきましょう。

ビジネス用語としてのトライアンドエラー

ビジネスにおいては、特にIT業界や開発分野で頻繁に使われます

たとえば、開発職では、実際にモノを作ってみたり、テスト機器にかけてみたりという作業を、納得がいくまで繰り返します。

また、プログラミングにおいては、実際に実行し、問題のある箇所、改善したほうがいいと思われる場所は修正する作業が繰り返されます。

このように、何度も『テスト⇒修正⇒検討』を繰り返し、より良いモノにしていくことこそがトライアンドエラーです。

トライアンドエラーの類語

トライアンドエラーは、いろいろと試しては失敗を繰り返したり、いろんな方向から悩みながら試したりする様子を表す言葉。『試行錯誤』のほかにも、こんな言葉に言い換えることができます

トライアンドエラーの類語(言い換え表現)
・手探り
・手を変え品を変え
・何度も試す
・試してはやり直し
・あれこれと手を尽くして など

カタカナ語で「トライアンドエラー」と表現することに抵抗があるときは、上記のような類語を使うと無難です。

トライアンドエラーの英語は『trial and error』

トライアンドエラーを英語にすると『try and error』となります。冒頭でも伝えたように、正しくは『トライアルアンドエラー』なので、『trial and error』が正しい英語になります。それぞれの英語の意味は次のとおりです。

【trial】
■試み
■試験
■苦労
■公判 など
【error】
■誤り
■間違い
■失策
■考え違い など

要するに、何かを試みる(trial)、間違い(error)を繰り返して、試行錯誤していくという意味になります。

海外の人には、基本的には正しい英語である『トライアルアンドエラー』でないと意味が伝わらないでしょう。しかし、日本では和製英語として『トライアンドエラー』が浸透しているので、日本での生活が長い外国人には通じるかもしれません。

『トライアンドエラーを繰り返す』を英語で表現すると、『repeat trial and error』や『take a process of trial and error』になります。ほかにも次のような使い方があるので、あわせて覚えておくと便利です。

■process of trial and error/repetition of trial and error(試行錯誤の繰り返し)
■learn by trial and error(試行錯誤で学ぶ)
■trial and error adjustment(試行錯誤による調整) など

勘違いされやすいトライアンドエラーの概念

トライアンドエラーでは、『試す⇒失敗』や『試す⇒よりよく改善する』を繰り返します。そのため、「失敗してもトライし続けることでしょ?」ととらえる人がいるかもしれません。

しかし、トライアンドエラーは、何も考えずにやみくもに試すという意味ではありません

何かに失敗し、もう一度試すときには「何が悪かったんだろう?」「どうすればもっとうまくいくんだろう?」と考える行動が大切。この視点が加わってこそ、トライアンドエラーが成り立つわけです。

[ビジネス版]トライアンドエラーの使い方・例文

「試行錯誤をして…」と日本語で表現するのは簡単ですよね。では、『トライアンドエラー』はどのように会話に取り入れればいいのでしょうか。ビジネスシーンでありそうな例文を用意したので、場面を想像しながら読んでみてください。

例文1

上司

1から10まで先輩に聞きながらやるのもいいだろう。でも、トライアンドエラーを繰り返すことで得られる達成感も味わってほしいな。
例文2
消費者アンケートを細かくチェックし、トライアンドエラーを重ねて新商品を作った結果、この売り上げにつながったと思っています。
例文3
キミが開発するアプリは、何かが足りないんだよな。時間がかかってもいいからトライアンドエラーを繰り返してやってみてよ。

[番外編]ゲームも一種のトライアンドエラー

日常の中でもトライアンドエラーはあると前述しましたが、遊びの中のゲームもトライアンドエラーの繰り返しだということに気づいていますか?

ゲームの種類ごとに、どこがトライアンドエラーにあたるのかを簡単に解説します。

パズルゲーム

同じ色のキャンディーを3個並べると消せる、ブロックが1段揃えれば消せるといったパズルゲーム。仕組みはシンプルですが、熱中している人は多いのではないでしょうか。

そして、プレイ中には「どこに持っていけば効率よく消せるかな?」「こっちの色を消すよりあっちを消したほうがたくさん消せるな」といったように、いろいろと考えながら指を動かしますよね。このように試行錯誤する行為そのものがトライアンドエラーになります。

RPGゲーム

ダンジョンの中に入り、クリアできずにゲームオーバーになった場合、「どこで間違った?」「どうすればいいか?」と一生懸命考えて再挑戦します。また、敵キャラと戦って勝てなかったときには、武器やチームの編成を見直しますよね。このように試行錯誤する行為もトライアンドエラーです。

野球ゲーム

自由にチーム編成ができる野球ゲームでは、勝てるように選手や打順を考えながらプレイをしていきます。また、打たれないように投手を変えていく作業も行いますよね。この試行錯誤がトライアンドエラーにあたります。

成功と失敗を積み重ねて、目標を達成させよう!

どんなにやり遂げたくても失敗を繰り返すと投げ出したくなることもあるでしょう。しかし、良い結果を得るためには、失敗も重要な要素です。あきらめずトライアンドエラーを重ね、ぜひ目標を達成してください。