シェアには2つの意味がある!
先輩
新人
先輩
『シェアする』『ルームシェア』『カーシェア』など、ビジネス以外でも当たり前に使われている言葉なので、「シェアの意味教えて」って周りの人にはちょっと聞きにくいですよね。
多くの人がイメージしている『シェア』は『分配』『共有』といった意味合いでしょう。しかし、マーケティングの世界では『市場占有率』の意味合いでも使われているので、正しく使うには正しい意味をきちんと覚えておく必要があります。
それでは、具体的にどんなところでシェアが使われているのでしょうか。使い方も含めてしっかり学んでいってください。
シェアの意味をチェック
ビジネス用語の中には英語の意味がそのまま使える言葉と、英語とは解釈が異なる言葉があります。それではシェアはどちらなのでしょうか?日本語の意味と英語の意味をそれぞれ詳しく見てみましょう。
ビジネス用語のシェアとは?
ビジネス用語として使われるシェアは、『分配/共有』といった、分け合うことを意味する場合と『市場占有率』を表す場合があります。
①分配/共有
細かく見ると『分け合うこと』と『共同でもつこと』の2つに分類できます。この意味合いでのシェアは、ビジネスシーンだけでなく、私生活においてもよく使われます。どのような使い方をするのかは、後述しますので、まずは基本の意味について覚えておきましょう!
②市場占有率
市場占有率のシェアは『マーケットシェア』が正式名称で、対象の製品やサービスの販売数や消費者の数が、市場全体の中でどのくらいの割合を占めるのか表したものです。しかし、会話の中では『シェア』と略語で使われることも多いです。
シェアの英語は『share』
シェアのスペルは『share』で、名詞としての意味と動詞としての意味があります。
■負担
■割り当て
■役割
■出資
■株式 など
■分配を受ける
■分け合う
■分担する
■共有する など
■share~evenly(~を均等に分配する)
■share~fifty-fifty(~を半分に分ける)
■share~half-and-half(~を半分ずる分ける)
■share~with the media(~をマスコミに公表する)
■a share holder(株主)
■can share(共有できる) など
『シェ』なので『she』と書きたくなるところですが、『sha』ですので綴りを間違えないよう注意しましょう。
シェアの関連用語は?
シェアは単独で使うことも多いですが、シェア〇〇などの関連語もたくさんあります。ここでは比較的よく耳にする言葉をピックアップして解説します。
シェアポイント
シェアポイントは、Microsftが提供するWebサイトを手軽に作成することができるツールで、英語ではSharePointと表します。このシェアポイントをパソコンにインストールすると次のような作業ができるようになります。
■複数のユーザーが共同作業できるようクラウドにファイルを同期・保存。
■ワークフローなどをリストで日常業務の管理。
■イントラネット*を構築し、ページ、ドキュメント、リストなどを作成。
(イントラネット*:組織内におけるプライベートネットワーク。企業内の情報を取り扱うため、安全に使えるよう防護などの措置が講じられている。)
もっと詳しく知りたい人は、Microsoftの公式ページを読んでみてください。
参考
MicrosoftSharePoint
シェアオフィス
言葉からも想像できるように、複数人で共有するオフィスを『シェアオフィス』といいます。オフィススペースではさまざまな設備やサービスを利用できるようになっていますが、それらを複数企業の人と共有で使います。シェアオフィスには、ほかにもこんな特徴があります。
■企業ごとに法人登録ができ、住所・電話番号を取得できる。
■オフィス家具の設置や電話回線工事などの初期費用がいらない。
■ネット回線の利用ができる。
個人で事務所となるテナントを借りるほどではないが、事務所スペースを設けたいという個人事業主、フリーで働いている人、小規模で起業した人などの間で特に多く利用者がいます。
小規模のオフィススペースとしては、ほかに『レンタルオフィス』『サテライトオフィス』といった形式もあります。
なお、サテライトオフィスについては次の記事で詳しく解説しているのでぜひ読んでみてください。
サテライトオフィスとはどんな意味?企業の事例や注目のサービスまで紹介します
シェアサイクル
「共有使用できる自転車を借りるならレンタサイクルでは?」と思いませんでしたか?レンタサイクルは、サービスを提供している店舗を訪れ、レンタル料金を支払い、同じ店舗に自転車を返却します。
それに対し『シェアサイクル』は、ある一定範囲内に設置されているサイクルポート(駐輪場)で自由に自転車を借り、借りたところとは別のサイクルポートに返却できる便利なシステムです。
利用する前に会員登録をする作業は必要になりますが、登録さえしていればあとはとっても便利。サイクルポートは基本的には無人で、今では交通系のICカードやおサイフ携帯での支払いもできるようになっています。代表的なシェアサイクルサービス会社の情報を紹介しておきますので、興味のある人はアクセスしてみてくださいね。
参考
docomo bike shareトップページ
参考
COGICOGIトップページ
シェアハウス
シェアハウスとは、複数人で一つの住居を共有することで、ハウスシェアリングとも呼ばれており、自分の部屋のほかに共同利用できるスペースを設けているのが特徴です。ちなみに、同居人はシェアメイトといいます。
一般的に、共有スペースのほか、料理をするスペース、お風呂、トイレなどの水回りは共同で使うようになっています。今はシェアハウスも増えており、フィットネス設備や大型スクリーンが設置されたシアタールームがあるシェアハウスも存在します。
シェアリングエコノミー
インターネットを介して空き部屋、空き家、使っていない物や場所のほか、家事、介護、育児など、個人的に余剰となっているモノをやり取りすることをシェアリングエコノミーといいます。
共有使用できる車や自転車を提供している『カーシェアリング』や、この記事の中でも紹介した『シェアサイクル』のように物である場合もあれば、『会議室』『シェアハウス』『シェアオフィス』のように場所の場合もあります。
また、家事な料理など、個人的なスキルを提供することもでき、代表的なものであれば『家事代行』があげられます。
シェアSIM
現在は格安SIMも普及していますが、その中で主回線となるSIMのほかに追加SIMカードを購入して家族と容量を共有する『シェアSIM』というシステムがあります。
共有できるSIMカードの制限枚数やプランなどはサービスを提供している会社によって異なります。
参考
BIGLOBEシェアSIMカード追加オプション
シェアの使い方・例文
シェアの意味、どんなシェアが存在しているのかはもうだいたい理解できましたよね?それでは次に、会話においてどのように使われるのかを学ぶことにしましょう。
ビジネス編
ビジネスシーンでは、一般的な意味合いの『分配』『共有』のほか『市場占有率』の意味でもよく使われます。
日常編
日常で使うシェアは『分配』『共有』の意味合いで使われることがほとんどです。
シェアの類語って?
シェアという意味を伝えたいけどカタカナ語は使いたくないという場合もあるかと思います。ここでは『共有/分配』の意味での言い換え表現を紹介しておきますね。
・配分
・分け前
・共同/共同利用 など
場面に応じて、こんな日本語に言い換えて表現することも可能です!
SNSにもシェアがある
Facebookを投稿する際、『シェアする』とクリックします。シェアすると、自分のタイムラインだけでなく、フォロワーや友達のところにも表示されますが、この場合のシェアには『投稿をみんなに広める』という意味合いがあります。
Twitterにおいてのシェアはまた少し意味合いが異なっています。「みんなにもこのツイートを知らせたい!」と思ったとき、リツイートボタンを押しますよね?この行動のことをシェアと呼びます。
ビジネスでも私生活でもシェアをうまく使っていこう!
ビジネスでもプライベートでも手軽に使える『シェア』ですが、場面によって意味合いが異なります。この機会にしっかり意味を覚えて正しく上手に使いこなしてください。